思想家の考えるイスラム革命(7)
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ロビン・ライトとその著作『最後の革命、イランにおける革命と変貌』
現在、イランは40回目となるイスラム革命の勝利記念週間を迎えています。これにちなんで、数回にわたり、イスラム革命の偉大さとその世界に対する影響力を明らかにしうる、西側世界の優れた思想家やジャーナリスト、政治家のイスラム革命に関する見解を検討していきます。
イランのイスラム革命の勝利の達成は、単なる政治体制の変更に向けた国内での出来事ではありませんでした。当時、欧米諸国の政治家の多くが、自らの回想録において語っているように、イスラム革命は彼らにとって西側世界を破壊する大地震に等しいものでした。
西洋では、ロビン・ライトほどイランのイスラム革命以降の文化や、それに対する人々の捉え方について詳しい人はほとんど見当たりません。ライトは1973年に初めて、ジャーナリストとしてイランを訪問し、またイスラム革命の勃発当時もイランに滞在していました。彼女は、この革命の刻一刻と進む瞬間を、『最後の大革命、イランにおける革命と変貌』という著作に記録し、1人の女流作家として分析的な視点から、革命後の出来事を説明しています。
彼女は、イランのイスラム革命がイスラムの教えを正しい方法で実施したと考えています。
「私はイランにおいて、社会や政治の様々な舞台にスカーフやチャードルをかぶって参加している女性たちの姿を目にしている。これは、1979年の革命による大きな結果であり、イランの社会に女性たちは、確固たる信念をもって参加している」
ロビン・ライトは、イスラム革命をロシア革命やフランス革命と比較し、イスラム革命を人類史上最後の大革命であるとしています。
イスラム革命について著作を著したもう1人の思想家には、ピーター・チャウスキーがおり、彼は『1つの革命の具現』という著作を著すとともに、イスラム革命について次のように分析しています。
「イランのイスラム革命は、歴史上でも類まれな革命であり、武器に対する言葉の力を見事に具現している。その指導者であるホメイニー師の言葉や人々のスローガン、ポスターは、2000年以上にもわたって一国を支配してきた政治体制を覆した」
チャウスキーは、革命の偉大さを描くとともに、革命のシンボルとスローガンが王政を倒したと述べています。しかし、彼は傀儡政権でしかなかったイランの王政に対する人々のもっとも重要な武器は、彼らの宗教的な信条や信仰の力であったと考えています。彼は、数々の資料を活用し、西洋のほかの思想家やアナリストとは異なり、1979年のイラン革命の勝利に効力を発揮したのは、人々の力だけであったとしています。
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