2月 28, 2016 19:52 Asia/Tokyo
  • 最高指導者、「イラン国民のスイスへの見方は効果的」

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、一部の西側政府のイランに対する制裁や圧力にスイスが同調しなかったことは、協力を拡大するための文化的な土台のひとつだとしました。

ハーメネイー師は、27日土曜、スイスのシュナイダー・アマン大統領との会談で、両国の関係の歴史と、イランの世論におけるスイス政府へのプラスのイメージに触れ、両国の経済的、学術的な協力の拡大を歓迎しました。

ハーメネイー師は、「イランとスイスの貿易量は少なく、バランスが悪い。スイスの企業関係者や投資家は、イランの豊かな可能性を知ることで、このバランスを改善することができる」と述べました。

また、1980年代のイランイラク戦争で、ヨーロッパ諸国の政府のミサイルや戦闘機がイラクのサッダームフセイン政権に引き渡されたことなど、一部のヨーロッパの好戦的な政策に関するイラン国民の経験を挙げ、「このような行動は、イラン国民の間にマイナスのイメージを植えつけることになったが、スイスに対しては、イラン国民はそのようなイメージを持っていない」と述べました。

さらに、「イランは昔から、スイスを平和、友好、協力の中心地と見なしているが、一部のヨーロッパ諸国はそうではなく、彼らの利益は対立や衝突の中にある」と強調しました。

ハーメネイー師は、イランとスイスの合意への政府の法的保証や完全な経済面での支持を強調し、「重要なのは、強い決意と真剣な協力により、この合意が実行されることだ」と語りました。

一方のシュナイダー・アマン大統領もこの会談で、イラン訪問に満足の意を示し、両国の友好関係の長い歴史に触れ、「今回の訪問では、イランとスイスの幅広く多様な協力のロードマップに関して話し合いが行われた。このロードマップの署名を、両国の関係の拡大につなげることができる」と述べました。

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