イラン大統領選挙の候補者6人、戦略を説明
イラン大統領選挙の候補者6人が、選挙戦の中で、現在の問題の解決に向けた、それぞれのアプローチや戦略を提示しました。
現職のローハーニー大統領は、29日土曜、テレビの選挙関連番組で、「過激なアプローチが国家の発展につながったことはない」と語りました。
ローハーニー大統領はさらに、核協議、世界との協力、制裁の停止、インフレの抑制、生産活動の活発化、国民の購買力の強化、世界の技術や情報の入手の土台作りが、今期政権のこれまでの優先的な取り組みだったとしました。
また、投資は安全保障と安定に必要なものだとし、「イラン製品の輸出を増やすため、世界と協力すべきであり、投資の増加、世界の指導者のテヘラン訪問の増加は、各国のイランへの敬意を示している」と述べました。
ライースィー師は、29日、「若者の失業問題の解決には、行政管理の真剣な変革が必要だ」とし、「イラン国民は、経済、社会、文化の分野で積極的な役割を果たし、問題を解決することができる」と語りました。
さらに、抵抗経済政策の実施に触れ、「抵抗経済は、敵の圧力に抵抗することができる」と述べました。
また、ジャハーンギーリー現第一副大統領は、弱者への配慮は、イランのイスラム体制の理念のひとつだとし、「大統領の役割は社会の指導であり、このような政府にとって、幹部の清廉さ、経済力、創造性は重要な要素だ」と語りました。
さらに、核合意は、イランの戦略的に柔軟な姿勢から生まれたものだとし、「核合意により、イラン国民の意志が、核活動を理由にイランを孤立させようとしていた国々の意志に勝った」と述べました。
ミールサリーム氏は、「国民の支持を得られたら、さまざまな人の経験、専門性、能力を頼りに、都市の大気汚染の解消に関して彼らと話し合い、その解決に努める」と述べました。
ハーシェミータバー氏は、「外国に住むイラン人は、イランの技術レベルを向上させ、輸出、金融関係、技術の拡大に向け、イランと他国を結ぶ架け橋となることができる」としました。
さらに、自身の優先的な取り組みとして、環境や気候変動の問題を挙げ、「自然の保護により、イランの今後の問題は解決される。観光産業の振興も、失業対策の最良の方法のひとつだ」と述べました。
第12期イラン大統領選挙は、5月19日に実施されます。