パレスチナとイエメンの医療施設の破壊
イランのホシュルー国連大使が、紛争地域の医療施設に対する攻撃の増加に触れ、「イランは、世界各地、特にパレスチナ、イエメン、シリア、アフガニスタンでのこのような攻撃を非難する」と語りました。 ホシュルー大使は、25日木曜、安保理の会合で、医療施設に対する攻撃は、昨年、これを防ぐために安保理決議が採択されたにも拘わらず、停止するどころか、拡大しているとしました。
パレスチナとイエメンの医療施設に対する2つの攻撃は、中東の武力紛争の中での人道に反する犯罪の深さを物語っています。パレスチナやイエメンで医療施設を攻撃する人々は、国際法規を全く守っていません。
とはいえ、シオニスト政権イスラエルやサウジアラビアが、パレスチナやイエメンの医療施設を攻撃した際、それに協力している国々もあります。アメリカは、人権擁護を主張しながら、イスラエルに武器を与え、サウジアラビアにも、殺傷能力の高い武器を供与しており、それらの兵器はパレスチナやイエメンの医療施設に対する攻撃で使用されています。
ガザ地区の10年に及ぶ封鎖と医療インフラの破壊は、武力紛争の際の医療施設に対する意図的な破壊を示しています。パレスチナ赤新月社の報告によれば、イスラエルは、パレスチナ人の封鎖を続けているだけでなく、昨年、医療施設などの攻撃を416件も実行しました。
イエメンでも、2015年3月から同様の犯罪が行われています。サウジアラビアは、アメリカのゴーサインにより、アメリカ製のクラスター爆弾をはじめとする禁止兵器を使用することで、イエメンの医療施設や病院関係者を攻撃しています。
こうした中、2015年3月26日から2016年12月31日までのユニセフの報告は、サウジアラビアの連合軍が、病院に対して93回の攻撃を行ったことを示しています。赤十字国際委員会も報告の中で、2015年3月から2017年3月までの間に、イエメンの医療施設や関係者に対して160回以上の空爆が行われたとしています。
これらの報告に注目すると、さまざまな人権・保健機関、特に国連は、医療施設に対する攻撃を停止するための努力を行っておらず、イエメンをはじめとする各国で、医療施設が破壊されています。誤爆という主張による医療施設攻撃の正当化や関連機関による沈黙が、こうした攻撃の拡大を招いており、現在、イエメンは衛生システムの崩壊に直面しています。