週刊イラン
この1週間にイランで起こった主な出来事です。 1980年代のイランイラク戦争のホッラムシャフル解放記念日がありました。 アメリカとサウジアラビアによるイランの防衛の用意に関する声明に対し、イランが反応しました。 イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記がロシア・モスクワを訪問しました。 そして、今週もいくつかの文化、スポーツイベントがありました。
イラン南部の都市、ホッラムシャフルの解放は、イランイラク戦争の聖なる防衛時代の永遠に残る英雄伝です。イラン国民は今月24日、このホッラムシャフルの解放記念日を迎えました。この日はイラン国民の献身を思い起こさせる栄光の日です。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、先週水曜、聖なる防衛の文学、文化プログラムの関係者、芸術家、戦士や司令官らを前に演説し、聖なる防衛の時代は、人的、物的な被害の傍らで、現在と未来にとって重要な影響があるとし、「社会における革命的な精神の維持と強化、革命の永遠性が、この時代の影響のひとつであり、あのような献身的な神の道における動きがなかったら、間違いなく、革命の精神は危機に陥っていただろう」と語りました。
イラクのサッダームフセイン政権が、アメリカと一部の地域のアラブ諸国の支援を受けてイランに押し付けた戦争は、誕生したばかりのイランのイスラム体制を打ち倒し、革命を失敗させる目的で計画されました。イラク軍は、1980年9月、イランの国境を空、海、陸から攻撃しました。
この戦争は、多くの苦い結果と破壊をもたらしたものの、敵に対する防衛力の強化と協力に向け、イラン国民が一致団結する大きな動きを生み出しました。この中で、イスラムの戦士たちは、最大の英雄伝、勇気、献身を創造しました。これはイラン国民の敵に対するソフトパワーのしるしです。
このことから、ハーメネイー師は、イランイラク戦争の記憶を語り、それを次の世代に伝えていくために芸術や文学、新たな方法を利用することの必要性を強調し、この動きは非常に価値のある重要なものだとしました。こうした価値観は、実際、侵略や脅迫に立ち向かう上でのイラン国民の真の力のしるしであり、敵を退ける強い精神と、宗教的、道徳的、社会的なアイデンティティの一部となっています。
先週のホッラムシャフル解放記念日と同時に、イラン国民が敵の動きに晒されていることを示す出来事が伝えられました。
アメリカのトランプ大統領のサウジアラビア訪問の中で、反イランの共同声明が発表されました。アメリカとサウジアラビアは共同声明の中で、イランのミサイル計画を世界の安全保障にとっての脅威だとしたのです。
イラン外務省のガーセミー報道官は、このような動きを非難し、「サウジアラビアは、イランに敵対する愚かな立場を示し、オイルマネーで安全保障を買おうとしているが、このようにして買われた安全保障は確かなものではなく、最後までは続かないだろう」と語りました。ガーセミー報道官は、サウジアラビアの政府関係者に対し、脅迫したり、地域外の国から安全保障を買ったりする代わりに、自国の国民を支えにし、国民の票に基づく民主主義を近隣諸国から学ぶことで、自国の安全保障を永遠のものとすることだと勧告しました。
ガーセミー報道官は、安全保障は大量の武器の購入によって得られるものではないとし、「歴史が示しているように、大きな軍事力を持つ国であっても、最後には消滅した。これは他国にとっても起こりうることだ」と述べました。
イラン国民は常に、敵の脅迫や侵略に回答する用意があり、脅迫のレベルにしたがって、抑止力や防衛力を拡大してきました。イラン外務省は声明の中で、国家の防衛力の向上に関するイランの法的かつ明らかな権利を改めて強調し、「主権、政治的な独立、領土を守るため、イランは自国のミサイル計画を、計画に沿って力強く続けていく」としました。
イランイスラム革命防衛隊のハージーザーデ空軍司令官も、革命防衛隊による3つめのミサイル製造工場の設置を明らかにしました。ハージーザーデ司令官は、先週木曜、「イランは無人機やレーダーの製造、電子戦争、空の防衛に関して、地域でも優れた国となっている」と語りました。
イランのデフガーン国防軍需大臣も、地域の反動的な国々の関係者に向けて、「自国の国民を受け入れ、自国の資産を彼らのために投じるべきだ。大国に従っても何の利益もなく、彼らは自分たちの利益が確保できなくなれば、あなた方を権力から引き摺り下ろすだろう」と語りました。
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記とロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記が、先週、モスクワで会談し、両国の安全保障に関する合意の実施を強調しました。この会談と同時に、国連ウィーン代表部のナジャフィー・イラン大使も、犯罪防止刑事司法委員会で、国際法に従ったテロ対策への努力の継続を強調しました。
ナジャフィー大使は、犯罪防止刑事司法委員会で、「あらゆる形のテロや組織犯罪を防止するため、国際的な経験を活用し、協力を強化することが不可欠だ」と語りました。また、「テロを、特定の国籍や民族、文明、宗教に結び付けるべきではなく、テロに全力で立ち向かうために、国際法規を枠組みにすべきだ」と強調しました。
先週、ロシアで、各国の治安、防衛関係者が出席する会合が開催されました。イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記は、この会合で、テロ対策におけるイランとロシアの措置や地域の対話継続の必要性について語りました。
この会合とときを同じくして、イランとロシアのイニシアチブにより、シリアの反テロ連合国の国家安全保障会議の書記による最初の会合が開催されました。
テロ対策は、明らかに、国際レベルで重要なものになっています。テロは国境を超えており、世界の安全保障を脅かしています。集団の利益を守るためには、責任のある国際協力に沿ったテロ対策が必要になっています。明らかに、自分たちの目的を果たすために国際的な利益を蹂躙する国々に対しても、対処すべきでしょう。なぜなら、そのような流れが続けば、世界の安全保障が脅かされるからです。
シャムハーニー書記は、モスクワでの記者会見で、この問題について、「地域の一部のテロ支援国は、石油収入を利用し、中東を西側の武器の倉庫にし、暴力や情勢不安を広めている」と語りました。また、各国の安全保障は、政治構造や体制の決定における協力の拡大のもとに成り立っているとし、「世界はいつの時代にも増して、暴力的で過激な思想や行動から遠ざかる必要がある」と語りました。
実際、アルカイダ、ISIS、ヌスラ戦線、その他のテロ組織は、サウジアラビアや地域の小国の関与によって創設され、彼らに支援されています。これらの国は、自分たちの目的を果たすために、戦争や危機を作り出しているのです。
イスラム教徒の断食月、ラマザーン月を前に、マレーシアで開催されたコーラン国際大会で、イランの朗誦者が優勝しました。
優勝したのは、イランのハーメド・アリーザーデ氏です。この大会は、5月15日から19日まで、クアラルンプールで開催され、世界46カ国から92人が出場しました。
今週はまた、スポーツ界でもイラン人選手の活躍が見られました。
イスラム諸国連帯競技会で、最終日となった先週月曜、イランは、武術と卓球団体で、合わせて金メダル7個を獲得しました。
今年のイスラム諸国連帯競技会は、アゼルバイジャンの首都バクーで、今月12日から開催され、イスラム54カ国の選手が出場しました。イランからは、男子127人、女子31人の選手が20種目に出場し、全部で98個のメダルを獲得しました。
イランのメダルの内訳は、金39個、銀26個、銅33個で、最終的な成績は3位でした。なお、優勝はアゼルバイジャン、2位はトルコでした。