イラン国家安全保障最高評議会書記、「アメリカはテロを道具として利用している」
6月 09, 2017 15:31 Asia/Tokyo
イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会書記が、「アメリカは地域のテロ組織を道具として利用している」と語りました。
シャムハーニー書記は、フランスの新聞フィガロのインタビューで、「アメリカは、戦略的な目的を推し進めるためにテロ組織を利用しており、シリア政府軍とその同盟国の拠点に対するアメリカの攻撃は、ISISへの支援に基づいて行われている」と語りました。
シャムハーニー書記は、イランに対するISISの脅威についても、「ISISは、地域の一部の国が他国を脅かすための道具になっており、ISISのタクフィール主義思想の生産の拠点はサウジアラビアにある」と語りました。
さらに、「ワッハーブ派の思想、オイルマネー、サウジアラビアの政策に失望した人々が、サウジアラビアのテロリストを生産している」と述べました。
また、「イランはこの数年、ISISの脅威に対して国境の安全を確立するために、人的、物的に多くの対策を講じてきた。現在も影響力を及ぼそうとする勢力との情報や安全保障面での戦いが続けられている」と述べました。
シャムハーニー書記は、サウジアラビアの関係者のイランに対する脅迫について、「サウジアラビアの皇太子は、最近、戦争をイラン国内に持ち込むと語り、その数日後にイランの国境警備隊員数名が殉教した」と語りました。
さらに、「イランの治安部隊は最近、南西部のアフワーズで作戦を実行した数人を、イランから出国する際に逮捕し、彼らはサウジアラビアから資金を受け取ったことを認めた」としました。
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