イラン、「アメリカ上院の対イラン追加制裁法案は、敵対的で違法」
6月 19, 2017 16:00 Asia/Tokyo
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「アメリカ上院の対イラン追加制裁法案は、核合意との法的な関係はともかく、イランに対する違法な敵対行為だ」と語りました。
アメリカ上院議会は今月15日、イランに対する追加制裁法案を可決しました。
この法案には、弾道ミサイルに関する制裁やテロ関連の制裁、そして武器関連制裁の実施が含まれています。
シャムハーニー書記はまた18日日曜、「核合意実施監視評議会の最近の会議において、アメリカ上院の最近の法案が詳細に検討され、これに対する対抗措置に必要な決定がなされた」と述べました。
さらに、「イランに対し、アメリカ政府が非建設的なやり方を続けていることは、アメリカの政府関係者が地域における情勢不安や緊張を煽るための口実を追求していることを示している」としています。
また、アメリカのティラーソン国務長官の最近の発言について、「アメリカの過激主義とテロ組織ISISは表裏一体であり、手段は異なっていても共通の目的を持ち、イランの状況にマイナスの影響を与えることを狙っている」と語りました。
ティラーソン国務長官は今月13日、アメリカ上院外交政策委員会において、イランが中東で情勢不安をあおる行動や干渉行為を続けているとして非難しました。
シャムハーニー書記はまた、ティラーソン長官の敵対的発言を、現代における野蛮さの明らかな例であるとし、「残念ながら今日、地域や国際舞台において、自ら情勢不安や卑劣な行為、テロ拡大の元凶となっている人物や国が、安全保障や情勢安定について語っている」と述べています。
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