イラン国家安全保障最高評議会書記、シリアの分離について警告
(last modified Sun, 16 Jul 2017 07:41:44 GMT )
7月 16, 2017 16:41 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会書記、シリアの分離について警告

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「どのような合意も、シリアの分離のきっかけとなるべきではない」と語っています。

イルナー通信によりますと、シャムハーニー書記は、15日土曜、テヘランで、ラブレンティエフ・ロシア大統領シリア問題担当特別代表と会談し、シリア危機にかかわる国々がシリアの主権を尊重する必要性を強調すると共に、「いかなる合意も、この不変の原則を否定するものであってはならない」と語りました。

シャムハーニー書記は、シリア政府を弱めるためのシオニストロビーの大規模な活動に触れ、「シオニスト政権イスラエルは、テロ組織やその支援者と深い関係を築くと共に、安全を確保し、パレスチナ人の弾圧を続けるために、これらのグループを利用しようとしている」と語りました。

また、一部のテロリストが、再び力をつけるために政治的な対話や停戦を利用することは容認できず、懸念すべき問題だとし、「これまでの経験から、テロリストはいかなる合意や約束も守らず、あらゆる機会を、人々の殺害や非人道的な目的の追求に利用することが証明されている」と述べました。

シャムハーニー書記は、「イラン、ロシア、トルコの政治的なイニシアチブ、カザフスタンのアスタナ協議の開催は、当事国の可能性を利用することによって地域の危機を解決するモデルとして利用できる成功例だ」としました。

一方のラブレンティエフ特別代表も、この会談で、シリア南西部の緩衝地帯に関するアメリカ、ヨルダン、ロシアの合意について報告しました。

また、テロとの真の戦いに関するイラン、ロシア、シリアの決定的な役割を強調し、「3カ国の共通の戦略的な協力は、テロリストの完全な消滅まで真剣に続けられる」と語りました。