イラン、「米の疑わしい行動は地域でテロを定着させる」
(last modified Sun, 06 Aug 2017 09:57:32 GMT )
8月 06, 2017 18:57 Asia/Tokyo
  • シャムハーニー書記、シリアのハミス首相
    シャムハーニー書記、シリアのハミス首相

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「残念ながら、アメリカと西側諸国は、テロ対策ではなく、地域におけるテロや情勢不安を助長するという疑わしい行動に出ている」と語りました。

シャムハーニー書記は6日日曜、テヘランでシリアのハミス首相と会談し、「相手側がテロリストへの資金援助や兵器、技術面での支援をやめれば、地域やヨーロッパ諸国に平穏が戻り、テロが完全に根絶されるだろう」と述べています。

また、「アメリカの戦闘機の爆撃により、シリア北部ラッカ州において民間人が殺害され、またこれらの攻撃で使用が禁止されている兵器が使われたことは、ある種の集団殺害であり、人権蹂躙である」とし、「テロリストに占領されていた地域の解放に向けた努力がなされると同時に、シリア人同士の対話が追求されるべきだ」としました。

シャムハーニー書記はまた、シオニスト政権イスラエルの犯罪行為を非難しました。

一方、ハミス首相も、危機打開に向けた政治的なルートの追求を重要な選択肢の1つだとし、「シリア政府は常に、国家の統一に関心のある反体制武装組織と対話してきた」と語っています。

さらに、問題の恒久的な解決、そして平和と安定の確立は、一部の国がテロ支援というアプローチを変え、口先のみならず本当の意味でISISやヌスラ戦線といったテロ組織と戦うことにかかっている」と述べました。