イラン国会議員、「分離加速に向けた措置は、地域とイラクにとっての弊害」
(last modified Wed, 27 Sep 2017 09:53:35 GMT )
9月 27, 2017 18:53 Asia/Tokyo
  • イラン国会
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イランの国会議員らが、イラクのクルド人自治区のイラクからの分離の是非を問う住民投票を非難し、国家の分離分割を促す行動は全て、イラクと地域全体にとっての弊害となるとしました。

イルナー通信によりますと、イランの210人の国会議員は27日水曜、声明を発表し、イラクにおいて危機を引き起こすことは同国の民主主義化を阻むことになるとし、イラクのクルド人自治区の関係者に対し、イラクの中央政府と協力して、地域でシオニストに挑発的な行動をとらせないよう求めています。

これらの議員はまた、「クルド人自治区がイラクから分離すれば、イラクの国民同士の団結や領土保全が脅かされ、イラクを新たな内部紛争に巻き込む可能性がある」と強調しました。

シャムハーニー書記

 

さらに、27日の非公式の会合において、イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記の参加のもと、今回のイラクのクルド自治区の住民投票の開催について検討しています。

バルザニ議長(中)

イラクの中央政府や世界各国が、今回の住民投票の実施に反対しているにもかかわらず、イラク・クルド人自治区のバルザニ議長は25日月曜、個人的な動機により、この地区のほか、中央政府と北部アルビール州の対立の焦点となっている一部の地域でも、イラクからの分離の是非を問う住民投票を実施しました。

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