イラン司法府人権本部、「ニューヨーク地裁の対イラン判決は根拠がない」
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イラン司法府人権本部のラーリージャーニー書記が、ニューヨークの裁判所の対イラン判決はまったく根拠がなく、単なる政治的な判決だ、としました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
3月 14, 2016 22:30 Asia/Tokyo
  • イラン司法府人権本部、「ニューヨーク地裁の対イラン判決は根拠がない」

イラン司法府人権本部のラーリージャーニー書記が、ニューヨークの裁判所の対イラン判決はまったく根拠がなく、単なる政治的な判決だ、としました。

2001年のアメリカ同時多発テロの容疑者19人のうち15人がサウジアラビア人であった中、ニューヨークの裁判所は、最近、イランに、このテロ事件の犠牲者の遺族に100億ドル以上の賠償金の支払いを命じる判決を下しました。

ラーリージャーニー書記は、IRIB通信のインタビューで、この判決に対し、「この判決はアメリカの司法体制の信用を失わせるものであり、さらに反イランの空気をあおろうとする特別な策略の一部だ」としました。

さらに、「アメリカとイギリスやフランスといった一部のヨーロッパの政府は、イランに対する政策を改めず、核合意により、イランの立場が崩れ、圧力を拡大できると考えていた」と述べました。

また、「9.11事件に関して裁かれるべき人々は地域におけるアメリカの同盟者であり、彼らはアルカイダを作り、その資金源を確保した」としています。

ラーリージャーニー書記は、「ソ連がアフガニスタンを占領したとき、アメリカはアルカイダを生じさせ、後にそれを管理した。このためこのテログループは、アメリカとシオニスト政権イスラエルによって完全に計画された戦略の産物だ」としました。

一方、イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官は、「アメリカの裁判所が出した最近の対イラン判決は、シオニストのイラン恐怖症のシナリオに盲目的に追従したアメリカの司法機関の最新の産物だ」としました。

同報道官は、このような判決はテロリストと彼らの支持者に対する非常に危険で意味深なメッセージであるとし、「それはアメリカをはじめとする世界の人々の殺害を促すものだ。彼らが罪を問われることはなく、テロリストの犯罪に対して、最も合法的で効果的な敵を標的にしているからだと伝えている」としています。