イラン、「対イラン制裁復活というアメリカ大統領の発言は無意味」
(last modified Mon, 05 Feb 2018 13:20:12 GMT )
2月 05, 2018 22:20 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記
    イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、対イラン制裁を復活させるというアメリカのトランプ大統領の発言に触れ、「イランがそのような行動をアメリカに許すことはなく、トランプ大統領の発言は無意味である」と語りました。

トランプ大統領は先月12日、核関連の対イラン制裁の中止措置を延長しましたが、核合意の条項の一部変更やイランの軍事基地への査察、ミサイル関連の対イラン制裁などを、アメリカの核合意残留の条件として提示しています。

また、「アメリカ議会やヨーロッパがこの条件を実現させなければ、次の期日の満了時に制裁の中止措置を延長せず、核合意から離脱する」と語りました。

 

トランプ大統領

 

シャムハーニー書記は5日月曜、イルナー通信のインタビューで、「トランプ大統領のこうした工作の目的は、イランを現在の立場から引き下がらせることだ」とし、「どれほど障壁が存在しても、イランはその権力維持を断念することはない」と述べています。

さらに、イラン国民をテロリストと呼び、イランに対する疑惑を提示した最近のトランプ大統領の発言に触れ、「イランは、今なお地域で特別な位置づけにあるが、これは偶然にできたものではなく、戦争や制裁といった、敵が作った障壁の解消に向けたイランの努力の結果だ」としました。