イラン外務省報道官、「イギリスは、イエメンの戦争犯罪において直接の責任がある」
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イラン外務省のガーセミー報道官
イラン外務省のガーセミー報道官が、イギリスの2人の閣僚がイランを非難する共同声明の中に盛り込んだ疑惑を否定し、「イギリス政府は、イエメンの戦争犯罪において直接の責任がある」と語りました。
イギリスのジョンソン外相とモルダント国際開発相は、26日月曜、共同声明の中で、「イランはイエメンに兵器を移送している」と主張しました。
イギリスは、アメリカ、フランス、サウジアラビアと共に、この数ヶ月、イランをイエメンへの兵器の移送で非難しようとしてきましたが、その計画に失敗しています。
イルナー通信によりますと、ガーセミー報道官は、26日夜、イギリスは、サウジアラビアへの情報・後方支援や兵器の売却により、イエメンでの戦争犯罪に直接、責任を負っているとし、「イギリスは、他国を非難できる立場にはない」と語りました。
さらに、イギリス政府に対し、このような自分の利益のみを追求するアプローチを終わらせるよう求めました。

また、「イギリスが、その主張どおりに本当にイエメン危機の政治的な解決に向けて努力しているのなら、イエメン攻撃の連合軍で最大のイギリスの兵器の購入国に対し、戦争を終わらせ、イエメンの封鎖を解除すると共に、イエメン人同士の対話の下地を整えるよう求めるべきだ」と強調しました。
ガーセミー報道官は、イエメン危機の終結を促すためのイランの4項目から成る計画に触れ、「イランは、サウジアラビアとその同盟国のイエメン攻撃が始まったときから、常に、この危機は政治的な方法によってのみ、解決されることを強調してきた。そしてこれまで、停戦の樹立を妨げたことはなく、それどころか、戦争にかかわるすべてのグループの政治的な解決策を見出すための支援の用意を繰り返し表明してきた」と語りました。
サウジアラビアは、アラブ首長国連邦、アメリカ、イギリス、フランスの支援を受け、2015年3月から、イエメンを攻撃しています。
サウジアラビアとその同盟国によるイエメンへの攻撃で、これまでに数万人が死傷した他、数百万人が住む家を失っています。