テヘランで、第6回IONSインド洋海軍シンポジウムの会合が開始
テヘランで、35人の軍事関係者の出席のもと、第6回IONSインド洋海軍シンポジウムがスタートしました。
イルナー通信によりますと、イラン統合参謀本部のバーゲリー議長は23日月曜、この会合の開会式に当たって、「イランは決して、アメリカとその同盟国に屈することはなく、自らの能力を拠り所として近隣諸国に同胞愛の手を差し伸べる」と語りました。
また、「今や、二極主義というこれまでの国際体制は崩壊し、世界東西に新興勢力が台頭してきている」と強調し、「アメリカとそのほかの一部の大国は、世界各地に軍隊を派遣し、武力に訴えることにより無秩序を広めている」と述べました。
さらに、「アメリカは、テロ組織ISISへの支援により、西アジアの大部分を危機に陥れ、多数の人々の虐殺や難民化の元凶となっているとし、「今月14日のアメリカとその同盟国によるシリア攻撃は、違法行為の典型的な例である」としています。
バーゲリー議長はまた、「超大国の一部が太平洋地域の広範囲に駐留し、内政干渉したことで情勢不安が生じているが、その代表例がインド洋沿岸に面したイエメン国民への大規模な爆撃である」と語りました。
さらに、「シオニスト政権イスラエルが、絶対的な行動の自由により近隣諸国を脅迫し、自らの核兵器を日に拡大し、国際機関の許可なしに近隣諸国に軍事侵略している一方で、アメリカはダブルスタンダードな行動をとり、他国による通常兵器や防衛手段の購買や生産を犯罪行為だとしている」と述べています。
また、「イランの軍は、テロ対策の先進国の軍として、自らの経験を他国に提供する用意がある」としました。
第6回インド洋海軍シンポジウムは、3日間の予定で、テヘランで開催され、イギリス、フランス、日本、ドイツ、トルコ、中国、モロッコ、オマーン、イラク、シリア、バングラデシュ、マレーシア、オーストラリア、アゼルバイジャン、ブラジル、ガンビア、ギリシャ、インド、インドネシア、イタリア、ケニア、モザンビーク、ナミビアが参加しています。
この組織には現在、イランをはじめインド洋に面した23カ国が加盟し、ほかに9つのオブザーバー国が存在します。
今回の会合は、イラン史上最大の軍事会合とされ、イラン海軍が2年間にわたり議長国をつとめています。
この会合の目的は、インド洋沿岸諸国の海洋協力の増大と、特に安定と安全保障に関する問題に対処するためのこれらのすべての国の可能性の活用とされています。