Pars Today

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、中国の郭声琨かく・せいこん国家安全大臣と会談し、「中国、ロシア、イランが、アメリカの国家安全保障上の脅威のリストに挙げられ、この3カ国に対して制裁が行使されていることから、アメリカのあらゆる行動に対処するための共同戦略を進めることが不可欠になっている」と語りました。

シャムハーニー書記は、25日水曜、ロシアのソチで開催された国家安全保障会議の傍らで、郭声琨大臣と会談し、「アメリカ、ヨーロッパ、彼らの地域の同盟国は、シリア政府がドゥーマで化学兵器を使用したとする偽りの主張により、シリアで軍事駐留や軍事活動を行うと共に、テロを支援した」と述べました。

さらに、テロ支援国が、ＩＳＩＳの危険なテロリストをアフガニスタンに移動させていることに触れ、「テロ組織がアフガニスタンに留まるようになれば、この国と国境を接するイラン、中国、ロシアは、深刻な脅威に直面することになる」と述べました。

シャムハーニー書記は、イラン、中国、ロシア、パキスタン、アフガニスタンが、地域のテロとの大規模な戦いに向け、緊密な協力を行う必要性を強調し、テロ組織のアフガニスタンへの移動とこの国での組織化を阻止するため、情報、安全保障、作戦に関して共同の活動を行うよう求めました。

一方の郭大臣も、この会談で、「アメリカは、地域の情勢不安の要因を全面的に支持しており、イラン、中国、ロシアに制裁を行使することで、これらの3カ国の行動を制限し、ダメージを与えようとしている」と語りました。

さらに、「イランは、中国の新たな国際戦略において特別な地位を有している」と述べました。