イラン大統領、ドイツ首相と電話会談、「核合意のイランの利益は保障されるべき」
(last modified Fri, 11 May 2018 08:09:46 GMT )
May 11, 2018 17:09 Asia/Tokyo
  • イラン大統領、ドイツ首相と電話会談、「核合意のイランの利益は保障されるべき」

イランのローハーニー大統領が、10日木曜夜、ドイツのメルケル首相と電話で会談し、核合意におけるイランの利益は明確にされ、保障されるべきだと強調し、ヨーロッパ諸国、特にドイツ、フランス、イギリスに対し、アメリカの離脱後、核合意におけるイランの利益がどのように保障されるかについて、見解を明らかにするよう求めました。

イラン大統領府のインターネットサイトによりますと、ローハーニー大統領はこの電話会談で、「石油・天然ガス・石油化学製品の売却や銀行関係など、核合意に関する重要な問題の中で、イランの利益が明確にされ、保障されるべきだ」と語りました。

また、「この問題は、数週間のうちに、イランとヨーロッパ諸国の外相会合や専門家会合の中で検討され、まとめられる必要がある」としました。

さらに、アメリカの核合意からの一方的な離脱は、国際法規に反し、外交慣習を外れた未熟な行動だとし、「国連安保理の決議で承認された合意が、このような形で蹂躙されるのであれば、国際社会に大きな悪影響が及ぶだろう」と語りました。

ローハーニー大統領はまた、地域問題におけるイランとドイツの協力に触れ、「イランは、地域の治安や安全の強化により、常に、地域の緊張を緩和するよう努めてきた。いかなる理由であっても、地域に新たな緊張が生まれるのを歓迎しない」と強調しました。

一方のメルケル首相もこの電話会談で、アメリカの核合意離脱に遺憾の意を示し、「EUは今後も、この国際合意を遵守していく」と強調しました。

さらに、核合意の維持はヨーロッパにとって非常に重要だとしました。

メルケル首相はまた、地域問題に関するイランとドイツの対話の強化を求めました。

 

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