インドによるアメリカの対イラン制裁への反対
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イランとインドの国旗
インドのスワラージ外務大臣が、インド政府は、アメリカのイランに対する制裁に反対すると語っています。
スワラージ外相は、23日土曜、ヨーロッパ訪問から帰国する際、イラン北西部のタブリーズ空港に立ち寄り、イランの東アーザルバイジャーン州のホダーバフシュ州知事と会談し、次のように語りました。
「フランス大統領をはじめとするヨーロッパの政府高官との会談では、ヨーロッパ諸国が核合意における取り決めを遵守すべきであることが強調された」
スワラージ外相は、イランとインドの関係拡大を強調し、イランとのユーロ建て決済の用意を明らかにすると共に、「国際的な慣習と相互尊重に沿って、イランとの関係を継続する」と語りました。
現在、EUだけでなく、インド、中国、日本、ロシア、その他多くの国が、イランの市場に参入しており、アメリカの一極主義に屈し、アメリカによる対イラン制裁に従う時代に戻ることを拒否しています。一部の政治関係者は、核合意前の制裁の時代、ヨーロッパがアメリカに同調し、インドなどの国が、アメリカの圧力の影響を受けたことを、イランの核活動に対するアメリカの懸念によるものとして正当化していました。しかし現在、これらの国は、アメリカが核合意前に主張していた事柄は、すべて事実ではないことをよく知っており、核合意はアメリカからすべての口実を奪いました。それでもアメリカは、核合意を破棄し、再び悪しき目的を果たそうとしています。とはいえ、このようなシナリオは、ヨーロッパが核合意を維持しようとしていることを考えると、実現するとは思えません。
オバマ政権時代に対イラン制裁に関わった、アメリカ国務省の関係者で、現在はコロンビア大学の国際エネルギー政策研究所の専門家であるリチャード・ネフュー氏は、これについてウォールストリートジャーナルに次のように語っています。
「アメリカの圧力により、イランの原油の輸出量は減少するかもしれないが、大きな変わりはないだろう。それなのに我々は、この問題を巡ってヨーロッパの同盟国と争い、彼らに制裁を加える可能性がある。インドに対しても大きな声を上げ、彼らに制裁を加える可能性がある。だが、こうした圧力によって、イランが問題を抱えることはないかもしれない」
現在、イランとインドの関係は、イランからの原油の輸入、チャーバハール港への投資、北と南を結ぶ輸送といった分野で、長期的かつ戦略的な段階に入っています。インドは、イランとの関係について、地域の地政学的な将来を見つめており、そのため、アメリカの圧力や制裁からは距離を取ろうとしています。経済問題の専門家、スーラジット氏は、次のように語っています。
「イランが巨大な市場として台頭したことは、インドにとって、これまで異常に地域における立場を強化する上での絶好の機会になっている。イランにおけるインドのインフラ計画の完成は、この目的を達成する上で重要である。明らかに、インドはこのような立場によって利益を得るだろう。これ以外の場合には、世界の大国、特にアメリカの政策の犠牲になっていただろう」
とはいえ、このようなインドの反対は、経済的な利益のみを理由にしたものではありません。アメリカが、国際関係に作り出した問題も重要です。アメリカは、覇権を振るい、他国の利益を犠牲にし、世界の自由貿易協定を踏みにじることで、理不尽な要求をかなえようとしているのです。