イラン大統領、「外相会合のプロセスが希望あるものであれば、ヨーロッパとの協力を続ける」
7月 06, 2018 18:31 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、5日木曜、ドイツのメルケル首相と電話会談し、オーストリア・ウィーンで行われる外相会合のプロセスがイランに共通の活動と協力を呼びかけ、希望が持てるものであれば、ヨーロッパとの協力を続けると強調しました。
イルナー通信によりますと、ローハーニー大統領は、アメリカの一方的な核合意離脱と、ヨーロッパは核合意をどのように維持するかについて明確に表明するうえでわずかな機会しか持っていないことに触れ、「アメリカの核合意離脱後、経済、銀行関係、石油に関する問題が生じ、イランにおける投資を行う企業が、活動を継続する上での是非を問われている」と語りました。
また、核合意に関する協力と取り決めをどのように実施するかについての提案がヨーロッパ3カ国から出されたことに触れ、これは失望すべきものだとして、「残念ながら、この一連の提案では、協力を継続する上での実質的な手段や明確な方法が欠如している」と述べました。
さらに、核合意は相互の取り決めであり、イランはおよそ2ヵ月が経ち、3カ国から明確な計画が提示されることを期待していたとして、ウィーンで行われる核合意の締約国の外相会合が核合意を維持する上で希望ある明確なメッセージを伴うことに期待感を表明しました。
メルケル首相も、この電話会談で、この提案は全体的で原則的な問題について触れており、詳細な問題については話し合いを続けるべきだとして、「核合意を維持することを求めており、穏やかに対話を続けるべきだと考えている」と語りました。