ロイター通信、「ホルモズ海峡は世界の石油の運輸においてもっとも重要な水域」
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ホルモズ海峡
ロイター通信が、ホルモズ海峡から毎日3分の1の石油が輸送されていることから、ここは、西アジア諸国の石油をアジア、ヨーロッパ、北アメリカやその他の市場に届ける戦略的な水域だとしました。
ロイター通信は記事の中で、ホルモズ海峡について扱い、「今週、イランは、イラン産原油の輸出を禁じるアメリカの要請に反応する中で、タンカーがホルモズ海峡を通過するのを妨害すると脅迫した」としました。
ホルモズ海峡とは
この海峡は、ペルシャ湾とオマーン海を分ける海峡です。最も狭い場所は幅21マイルですが、船舶が通行できるのは、2マイルのみです。
なぜホルモズ海峡が重要なのか
アメリカのエネルギー情報局によれば、2016年、日量1850万バレルの石油がこの海峡を通過しており、2015年と比較して、9%の増加を示し、この量は海運による石油輸送の30%を占めているということです。
イギリス・Vertexによれば、2017年、ホルモズ海峡を通過した原油とコンデンセートの量は日量1720万バレルで、2018年上半期は日量1740万バレルに達したということです。
サウジアラビア、イラン、アラブ首長国連邦、クウェート、イラクの石油のほとんどは、この海峡を通じて世界の市場に送られます。また、この水域は、カタール産のLNGが輸出される場所でもあります。
バーレーンに駐留するアメリカ海軍の第5艦隊は、この地域の船舶の航行を守ることを自身に義務付けています。
地域におけるアメリカの艦船を追跡する機関ペトロマトリックスは、アメリカの艦隊はペルシャ湾に駐留していないと語っています。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、パイプラインを建設することで、この海峡を回避しようとしていますが、アメリカのエネルギー情報局の統計は、これが成功しなかったことを示しています。

ホルモズ海峡における過去の事件:
・1980年代のイラン・イラク戦争の中で、双方は相手側の石油輸出を混乱させようとしており、このため、この戦争はタンカー戦争と呼ばれた。
・1988年7月、アメリカの巡洋艦ヴィンセンスが、イラン航空の旅客機を撃墜し、乗客乗員290人全員が殉教した。アメリカはこの旅客機を戦闘機と誤認したと主張したが、イランはこれを意図的な攻撃だとしている。この攻撃は、アメリカがウィンセンスは地域において、イランの攻撃から第三国の船舶を守るために駐留していたと主張していた中で行われた。
2008年はじめ、アメリカはイランのボートがホルモズ海峡でアメリカの戦艦3隻に近づこうとしたことを受けて、警告を発したと主張した。
2008年6月、イスラム革命防衛隊のジャアファリー総司令官は、「イランが攻撃を受けた場合、この海峡における船舶の航行の管理を行う」と語った。
2012年1月、イランは、イランの石油収入を標的とした欧米の制裁の対抗措置として、ホルモズ海峡を封鎖すると警告した。
2018年7月3日、イランのローハーニー大統領は、イランの石油輸出を完全に停止させようとするアメリカの行動に反応する中で、地域の石油移送の流れは混乱することになると警告した。
後日、イランイスラム革命防衛隊のゴッツ部隊の司令官は、イランの石油輸出が停止されれば、イランはホルモズ海峡を通じて、すべての石油輸出を完全な形で制限すると語った。