週刊イラン
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この1週間の主な出来事です。                         
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
7月 24, 2018 15:36 Asia/Tokyo

この1週間の主な出来事です。                         

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、ハッジ・メッカ巡礼儀式の重要性について語りました。

核合意を巡る新たな状況についてお話します。

イランがアメリカを提訴しました。

イランの科学の発展についてお話します。

 

イランの巡礼者の第一弾が、先週、サウジアラビアのメッカの巡礼に向かいました。今年は、メッカ巡礼のために、8万5200人のイラン人巡礼者がサウジアラビアを訪れます。メッカ巡礼は、すべてのイスラム教徒にとって貴重な機会です。

メッカ巡礼に向かうイラン人巡礼者の一団

 

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、先週月曜、イランのメッカ巡礼執行関係者と会談し、この宗教義務は、精神性と政治の融合の象徴であり、その最も重要な特徴は、決まった時期や場所にイスラム教徒が集まることだとし、次のように語りました。

 

「真のメッカ巡礼とは、イスラム教徒の統一と団結のきっかけとなる巡礼だ」

 

イラン最高指導者

 

 

ハーメネイー師は、預言者のモスクとハラーム・モスク、カアバ神殿はすべてのイスラム教徒のものであり、それがある土地を支配している人々のものではないと強調し、次のように語りました。

 

「ハッジ・メッカ巡礼の真の意味での実現を妨げる権利は誰にもなく、ある政府や統治体制がそれを行うのであれば、実際、それは、神の道を妨げることである」

 

ハーメネイー師はまた、2015年のメッカ巡礼でのハラーム・モスクとメナーの事件に触れ、それは大きな圧制だったとし、権利の実現に向けた真剣で継続的な努力を強調すると共に、次のように語りました。

 

「この要求は忘れられてはならず、関係機関、特に国際機関は、イランが参加する調査委員会を結成し、その権利が実現されるよう、さまざまな方法によってこの問題を追求すべきだ。なぜなら、この2つの事件は、サウジアラビア政府の最も重要な責務である、メッカ巡礼者の安全確保が守られなかったために起こったからだ」

 

イランのメッカ巡礼執行関係者との会談で、ハーメネイー師が強調した問題のひとつは、パレスチナの今後です。パレスチナは現在、大きな陰謀に晒されており、アメリカとシオニスト政権イスラエルは、パレスチナ人のアイデンティティを消滅させようと努め、この陰謀を「世紀の取り引き」と呼んでいます。ハーメネイー師は、イスラム世界が今日、最も必要としているのは、統一と団結だとし、次のように語りました。

 

「現在、アメリカは、パレスチナに関する自分たちの悪しき政策を世紀の取り引きと呼んでいるが、神の恩寵により、この世紀の取り引きが実現することはないことを知るべきだ。アメリカの政治家の思惑に反し、パレスチナ問題が忘れられることはなく、ベイトルモガッダス・エルサレムはパレスチナの首都として残るだろう。明らかに、パレスチナの将来は、イスラム世界の将来とは切り離せない一部であり、これに関して、すべてのイスラム諸国は、重大な責務を負っている」

 

5月8日のアメリカの対イラン制裁復活の決定は、アメリカの国際的な取り決め、特に1955年の友好経済関係条約への違反です。この条約により、アメリカは、この条約に違反する行為を停止すると共に、損害を賠償することが義務付けらます。

 

イランとアメリカによる友好経済関係条約は、1955年8月15日にテヘランで締結されました。イランはこの条約に基づき、先週、アメリカの敵対的な措置に対する訴状を作成しました。国際司法裁判所は、先週水曜、イランの提訴を明らかにしました。

ザリーフ外相

 

イランのザリーフ外相は、これについて次のように語っています。

 

「イランは、国際司法裁判所に対し、アメリカによる違法な制裁について訴訟を起こした。これにより、アメリカの法に反する措置が見逃されることはないということを世界に示そうとした」

 

国際問題の専門家であるザーキャリヤーン氏は、これについて次のように語っています。

 

「イランに対するトランプ大統領の立場は、法的な観点から、1955年のイランとアメリカの友好経済関係条約に基づき、イランがアメリカを提訴する機会をイランにもたらした。この訴訟は、核合意への違反に対して行われるものだ」

 

これ以前にも、イランは、アメリカによるイランの資産20億ドルの凍結を受け、国際司法裁判所に訴えを起こしました。国際法により、イランは、アメリカの合意への違反とそれによる損害、制裁復活による損失について、国際司法裁判所に訴える権利を有しています。

核合意に署名した国々の外相

 

アメリカは、核合意の継続を困難にするため、核合意から離脱しました。しかし、この合意に留まったロシア、中国、フランス、イギリス、ドイツとEUは、この国際合意を支持しています。現在、EUは、核合意の一員として、アメリカが離脱した後の核合意におけるイランの利益を保障するために具体的な行動を起こす必要があります。

 

イランのザリーフ外相は、先週、ユーロニュースのインタビューで次のように語りました。

 

「ヨーロッパは、見解の表明や声明の発表だけで満足すべきではない。イランは、銀行の関係、投資、エネルギー、運輸、中小企業の保護に関して、ヨーロッパから具体的な対策を得る必要がある」

イランの実権研究室

 

イランは、40年に及ぶ圧力にも拘わらず、発展の道を続けてきました。この中で、ISCイスラム世界科学文献データベースは、先週、イランはISIに2万5500本以上の論文を登録し、初めて、世界の上位15か国に入ったと発表しました。

 

イスラム世界科学文献データベースの責任者であるデフガーニー氏は、「ウェブオブサイエンスの最新の情報によれば、今年の上半期、イランの知識生産状況は、イラン人学者の優れた努力を示すものとなっている」と語りました。この報告によれば、イランは、今年上半期の知識生産の点で、イスラム57か国の中でも、トルコとサウジアラビアに大きな差をつけ、トップに立ったということです。

ナタンズ核施設

 

核の平和利用に関しても、イランのサーレヒー原子力庁長官は、先週、ウラン濃縮能力を19万SUWまで拡大する準備を整えるようにとした最高指導者のハーメネイー師の指示に基づき、遠心分離機で使用するルーターの生産工場が完成したことを明らかにしました。サーレヒー長官は、ハーメネイー師の指示を実施する上でのイラン原子力庁の活動を説明し、「ルーター製造工場は、核合意の協議の中で建設されたものの、稼働はしていなかった。現在、ハーメネイー師の指示を受け、この工場が完全に稼働を開始した」と述べました。

 

イラン原子力庁はこの他、19万SUWのウラン濃縮能力を達成し、六フッ化ウランの備蓄量を増やすため、イラン中部イスファハーンのウラン転換施設の稼働を開始しました。この業績は、アメリカの理不尽な要求に対する抵抗と発展の道を続けるための、イランの強い意志と能力を示すものとなっています。