ドキュメンタリー・イラン(34)
中部イスファハーン~アラーク間旧街道にあるバーゲラーバード橋(日本語のナレーション付)
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バーゲラーバード橋
今回は、イラン中部イスファハーン~アラーク間の旧街道にあるバーゲラーバード橋を、映像と共にご紹介することにいたしましょう。
これまで長年にわたり、これらの山の山腹からは、この地域の人々の住宅建設の基礎部分に使われる石材が採掘される石鉱山が見つかっています。
この石鉱山で取れる石材をイラン国内のその他の地域で使用するためには、これらの石材をトラックに積み、ゴムルード川にかかる道を通過する必要があります。そのための通過ルートは、長年にわたりゴムルード川の両側に横たわる比較的浅い谷間をつなぐ橋であり、その基礎部分はコンクリートでできています。ゴムルード川は、谷間や平原の間を縫って穏やかに流れ、大自然や農業を潤しています。
バーゲラーバード橋は、イランが外国に占領されていた第1次世界大戦当時から残っているものです。
バーゲラーバード橋は、長年にわたり外国の占領軍の兵士たちが行き来しており、ロシア人らによって建設され、イラン中部イスファハーンとアラークを結んでいます。この橋は、バーゲラーバード村の近くにあることから、いつしかバーゲラーバード橋と呼ばれるようになりました。
バーゲラーバード橋は、石造りの5本の橋脚により谷間の間に建っており、谷の向こう側に渡れるようになっています。
バーゲラーバード橋は、全長およそ65メートル、幅4.6メートルに及び、ゴムルード川の水面からはおよそ9メートルの高さのところにかかっています。かつては、この橋の下のほぼ全体を川の水が通っていましたが、現在では、この橋の下のごく一部の部分を水が通過するのみとなっています。
バーゲラーバード橋の側面には、水の通り道として4つの大きな穴があり、さらに橋自体の重量を減らし、洪水などの際の大量の水が通り抜けられるよう、2つの小さな穴があります。
この橋の建設に使われている資材は、研磨された石材のほか、石灰モルタルの混ざった瓦礫です。また、水が通るアーチの部分には、石膏モルタルのほかにレンガが使われています。
バーゲラーバード橋の本体の部分への水分の浸透を減らすため、橋の表面にたまった積雪や降雨による地表水は、石製の配水管により橋の外に導き出される仕組みになっており、この橋がこれまで長持ちしたした背景には、この配水管の存在があります。
バーゲラーバード橋は、この地域に洪水が発生した際にかなりの部分が崩壊したため、後になって再建され、20年ほど前まで実際に使用されていました。しかし、近隣の地域に新たな橋が建設されたことから、バーゲラーバード橋は現在では往来用の橋としての役目を終え、その役目を新しくできた橋に譲った形となっています。
バーゲラーバード橋は、かつてはイスファハーンとアラークを結ぶ旧街道でしたが、今では各都市に石材を運搬するトラックが走る、現在のマハッラート街道の脇に静かに佇んでいます。
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