イラン大統領、記者会見で「国連安保理の会合は、アメリカの孤立を示した」
(last modified Thu, 27 Sep 2018 08:14:09 GMT )
9月 27, 2018 17:14 Asia/Tokyo
  • イランのローハーニー大統領の記者会見
    イランのローハーニー大統領の記者会見

イランのローハーニー大統領が、「アメリカのトランプ大統領が議長を務めた国連安全保障理事会の会合は、アメリカが孤立していることを示した。すべての国がイラン核合意を支持し、直接、あるいは間接的にアメリカの行動が誤っていることが指摘された」と語りました。

ローハーニー大統領は、26日水曜、国連総会の傍らで外国メディアと記者会見を行い、「この1年の地域・国際問題における最も重要なテーマは、国連が認める数カ国の合意からのアメリカの違法かつ一方的な離脱だった」と語りました。

また、世界各国の首脳や関係者の多くが、イランの核合意残留を、イラン政府の賢明な措置の表れとして捉えているとし、「今年の国連総会では、世界の大多数の首脳が、核合意を外交の成果として支持した」と述べました。

ローハーニー大統領は、「アメリカは、反イランの行動において孤立し、アメリカの核合意からの離脱は世界の国々に認められなかった。一部の国を除き、すべての国はこの行動を大きな政治的誤りと見なしている」と述べました。

さらに、イランのミサイル計画に関する質問に対し、「核合意ではミサイルについては言及されていない。取り決めに違反しようとする者がいれば、それはこれらの理由からくるものではない」と述べました。

また、EU上級代表と5カ国の外相によるニューヨークでの会合に触れ、「この会合の声明は、ヨーロッパ、中国、ロシアが、核合意を強化しようとしていることを示した」と語りました。

 

イランのローハーニー大統領の記者会見

 

ローハーニー大統領は、アメリカ軍のシリア駐留についても、「アメリカは、国際法に反してシリアに入り、シリア政府もこの駐留を拒否した。そのためアメリカのシリア駐留は違法だ」と述べました。

また、イランは地域のいずれの場所においてもアメリカ軍と戦争するつもりはないとしながら、同時に、「アメリカは、各国の主権と法に従って行動し、それを尊重すべきだ」と強調しました。

さらに、パレスチナ問題についても、「パレスチナ問題は地域の非常に複雑な問題であり、現在、地域に存在する多くの問題の根源は、パレスチナの占領にさかのぼる」と語りました。

ローハーニー大統領は、「70年前にこのことが起こらず、パレスチナ領土がシオニストという名の集団に占領されていなかったら、現在、地域の状況は違っていただろう」と強調しました。

 

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