イラン国連大使が退任を前に国連事務総長と会談、「国際社会はアメリカの利己的な行動に抵抗すべき」
イランのホシュルー国連大使が、退任を前に国連のグテーレス事務総長と会談し、「国際社会は、アメリカの違法で利己的な行動に抵抗すべきだ」と強調しました。
イルナー通信によりますと、ホシュルー大使は16日金曜、アメリカによる一方的なイラン核合意離脱と、イランとの協力を理由に核合意を結んだ国々を脅迫していることに触れ、「国連の歴史の中で、安保理常任理事国が他の国連加盟国に対し、安保理決議を守っているという理由で罰した事例は存在しない」と訴えました。
また、グテーレス事務総長に対して、アメリカによる対イラン制裁の行使に立場を示すよう求めました。
さらに、サウジアラビア連合軍によるイエメン攻撃は深刻な人道的悲劇だとして、この悲惨な戦争の終結とイエメンで衝突する双方の政治的な和解に向け、着手することを求めました。
グテーレス事務総長もこの会談で、国際的な問題に多国間主義で対応する必要性を強調し、人道的悲劇を可及的速やかに防ぐ上で、イエメン戦争が早期に終結するよう期待感を表明しました。
また、この会談で、ホシュルー大使はイランの芸術家が手掛けたグテーレス事務総長の肖像が織り込まれた絵画絨毯を、国連の常設展示場への展示のために、同事務総長に進呈しました。
絨毯を受け取ったグテーレス事務総長は、イランの文化の広さと深さに触れ、イランの詩、絵画、建築、絨毯織りはすばらしいと賛辞を送りました。
ホシュルー大使は、17日土曜に国連大使を退任、国連に別れを告げます。
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