イラン原子力庁長官、核合意と日・イ関係について見解表明
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イラン原子力庁のサーレヒー長官
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「核合意の崩壊は、予測不可能な地域・世界的な結果を生むことになる」と警告しました。
サーレヒー長官は、共同通信の取材に対し、訪問先のベルギー・ブリュッセルで、イランとEUによって維持している核合意や、日本とイランの関係について見解を表明しました。
また、「アメリカによる一方的な対イラン石油禁輸制裁のため、日本がイランに対して慎重になっている」とし、これに関して「アメリカに対する日本政府の微妙な立場を理解している」と述べました。
さらに、医療物資や科学技術など、アメリカの制裁の適用外とされている分野での協力を日本に呼びかけ、「日本がより独立した立場をとるよう期待する。日本は、自らが望むならより多くのことができる。アメリカが全く関心を示していない分野があるが、日本はイランに関して必要以上に慎重に行動している」と語りました。
サーレヒー長官はまた、アメリカの制裁にもかかわらず、日本がイランと原子力の安全に関する協力を継続しているとし、「日本は原子力安全面における運用を、あらゆる条件で継続していくことを強調している」と語りました
さらに、「アメリカが5月に離脱したイラン核合意の維持に向けて国際社会との話し合いを続けている」とし、会談は前向きな雰囲気の中で進んでおり、イランをアメリカの制裁から守る決済メカニズムの実現に関して楽観的であると述べました。
イラン核合意の崩壊という可能性にも言及したサーレヒー長官は、「合意崩壊の結果は、われわれはもとより、国際社会、地域にとっても予測不可能だ」としました。
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