イラン大統領がカタール首長と電話会談、「イランは地域の安全強化を追求」
イランのローハーニー大統領が、カタールのタミーム首長と電話会談し、「イランは、地域の安全強化を追求しており、他国との衝突を望んでいない」と強調しました。
ローハーニー大統領は5日水曜、タミーム首長との電話会談で、断食明けに際して祝賀の言葉を述べるとともに、「他国がイランに対して軽率な態度に出るなら、確実に断固たる報復を受け、自らの行動を悔やむことになるだろう」と述べました。
また、地域の諸問題の解決に軍事的な方策は使えないとし、「クウェートがイラクの元独裁者サッダームに占領され、サウジアラビアやUAEアラブ首長国連邦がイエメンを攻撃し、またカタールが封鎖されていた時代、イランの立場は、我が国が戦争や圧力、制裁の行使に反対であることを示すものだった」としました。
さらに、「イランの政策はカタール政府との関係拡大である」とし、「ペルシャ湾岸協力会議およびアラブ連盟の会合でカタール政府が示した立場は、善隣外交ならびに緊張緩和であった。そして、地域諸国の相互接近を図らないような会議はいずれも、効果がなく非建設的かつ有害なものとなるのは間違いない」と語りました。
ローハーニー大統領はまた、「サウジアラビアとUAEはイランやイエメン、そしてカタールとの関係において誤りを犯している」とし、「サウジやUAEのこうした行動は、地域全体に害悪をもたらすだろう」と述べました。
一方のタミーム首長も、断食明けの祝賀の言葉を述べ、イランとカタールの関係は歴史あるものだとし、イランがカタール封鎖で示した立場に謝意を示し、「わが国は、イランの建設的な立場表明を決して忘れることはない。これゆえ、あらゆる分野でイランとの全面的な関係拡大を望んでいる」と応じました。
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