ギーラーン州に咲き乱れるシャンデリア・リリー
(last modified Fri, 17 Sep 2021 20:25:00 GMT )
9月 18, 2021 05:25 Asia/Tokyo

シャンデリア・リリー(Lilium ledebourii)は、白い色の花びらが外側に反り返った状態で咲くユリ科の植物です。

この植物は高さが50~150cmにも及び、先端に大振りの複数の花を付けます。

シャンデリア・リリーは、1970年代に初めてドイツの植物学者カール・フリードリッヒ・フォン・レデブールにより、イラン北部ギーラーン州のダーマーシュ村で発見されました。レデブール氏は、著書の中でアジア地域の植物にスポットを当て、これらについて記しています。

なお、イラン国外ではこの植物学者の栄誉を称えて、この植物はリリウムレデブールと命名されています。

 

シャンデリア・リリー

 

シャンデリア・リリーは世界有数の希少植物の1つ

 

シャンデリア・リリーは、世界でもイラン・ギーラーン州ダーマーシュ村、アゼルバイジャン共和国レンコラーン市の2箇所にしか見られない

 

シャンデリア・リリー

 

このユリは、繁殖せず拡散しないことから絶滅しかかっており、今後数年で完全に絶滅する可能性がある

 

シャンデリア・リリーは、地質時代第4紀に属する植物

 

この植物は遺伝子的に、世界の自然界でも極めて稀な部類に属する

 

この植物の開花シーズンの始まりとともに、生息地であるダーマーシュ村ではこの花の名前を冠したイベントが開催される

 

この祝祭は、シャンデリア・リリーの開花を祝う目的で開催され、郷土音楽や舞踊、部族の伝統儀式などで観光客を歓迎する

 

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