視点;イラン外相のヨーロッパ歴訪 核合意外交の展開
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ザリーフ外相
イランのザリーフ外相が、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーへの歴訪に続いて23日金曜、フランス・パリを訪問し、同国のマクロン大統領と会談します。
ザリーフ外相は、二国間関係の検討、並びにイラン核合意や西アジア地域に対するイランの外交政策を説明するため、ヨーロッパ4カ国を歴訪中です。最初に訪れたのはEUの今期議長国を務めるフィンランドでした。
ザリーフ外相のフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、そしてフランスへの訪問は、2つの重要なメッセージを含んでいます。
まず第1に、イランの積極的、論理的な外交は制裁を受けることがない、ということです。ザリーフ外相のフィンランド訪問は、同外相に対する米国の制裁にもかかわらず、EUがイランとの関係拡大を求め、同外相との協力を望んでいることの表れです。
第2のメッセージが、ヨーロッパに対し「核合意が定める責務を認識させる」という点を指摘できます。ヨーロッパは、責務履行怠慢の責任を問われており、イランは核合意の責務縮小に向けて3段階目の措置に踏み切ると見られています。
ヨーロッパが核合意で果たすべき重要な責務の1つは、イランの経済的なニーズを満たすことです。このことから、イランとヨーロッパ間の取引を可能にするINSTEX貿易取引支援機関は、核合意の枠組みに沿った効果が確認されて初めて意味を持つのです。
INSTEXがうまく機能していないことは、米ドルに対するヨーロッパの無策ぶりを意味します。米国の一方的な制裁が長期的にもたらす悪影響はイランだけにとどまらず、他国にも確実に影響すると見られています。
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