イラン外務次官、「核合意の再協議は行わない」
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アラーグチー外務次官
イランのアラーグチー外務次官は、「わが国の見解では、核合意関連の再協議は決して行うことはない。ただし、核合意の好ましい履行は協議の議題になりうる」と語りました。
イルナー通信が4日水曜、報じたところによりますと、2日に仏パリでの協議を経てスロヴェニアを訪問中のアラーグチー次官は、記者団の質問に答え、「フランスとの協議の中心議題は、原油輸出およびそれにより得られた収入の確保をめぐるイラン側の要求の実施策だった」と説明しました。
また、「原油を輸出できて、それによる収入が完全かつ無制限に得られる場合に限り、イランは核合意の完全な履行に戻る。フランスのイニシアチブもこの路線を踏襲している」としました。
さらに、「ヨーロッパはイランから原油を輸入し、あるいはその輸入額と同等額のクレジットラインをイランに与えるべきだ」とし、このクレジットラインの最高限度額はおよそ150億ドルで、その期限を4ヶ月後の今年末までとする」と語りました。
アラーグチー次官はまた、「150億ドルを受領した後、イランは核合意に残る5ヶ国と協議する用意がある。しかし現実には、この協議をめぐり双方の間に深い意見の相違が存在する」と述べました。
そして、「イランは、自国のレッドラインに関しては決していずれの国とも協議しない」と強調し、「ヨーロッパが、核合意に定められた責務を実行できない場合、イランは今月6日から責務縮小に向けた3段階目の措置に踏み切る」としています。
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