イラン大統領が、非同盟諸国首脳会合の傍ら複数国の首脳と会談
イランのローハーニー大統領が、全てのイスラム諸国に対立の終結と団結を呼びかけ、対立の構図は米国の利益にしかならないことを強調しました。
イラン大統領府の情報サイトによりますと、ローハーニー大統領は25日金曜、アゼルバイジャン・バクーで開催された第18回非同盟諸国首脳会合の傍ら、バングラデシュのハシナ首相と会談し、「イスラム諸国が互いに団結すれば、いずれの国も、アメリカでさえも団結した国々に対し問題を引き起こすことはできない」と述べました。
また、「地域諸国の問題は、地域外の国の干渉によるものだ」とし、その具体例にイエメン戦争を取り上げ、「イランは対話に全力を傾け、地域内対立の根源となる問題解消に努めている」としました。
一方のハシナ首相も、ミャンマーを追われバングラデシュに避難してきたミャンマーのイスラム教徒の最新情勢を報告し、バングラデシュは、ロヒンギャ族イスラム教徒を祖国に帰還させるためミャンマー政府と協議中だ」と説明しました。
ローハーニー大統領はまた、マレーシアのマハティール首相と会談し、「イランとマレーシアの経済関係の発展は、この両国の政府と国民にとっての利益となる」とし、「イランとマレーシアの関係拡大や相互間投資の促進に向けて、両国の経済関係の発展に努める必要がある」と促しました。
これに対し、マハティール首相も「米国による制裁の矛先は、必ずしもイランだけではなく、マレーシアを初めとする他国も含まれている。新たな方策により、両国の協力拡大を促進すべきだ」と応じました。
ローハーニー大統領はさらに25日、アルジェリアのアブデルカデル・ベンサラ暫定大統領とも会談し、「イランとアルジェリアは友好国の政府同士、互いの経済・通商関係を発展させる必要がある」と語りました。
ベンサラ暫定大統領も、同国の最新情勢について報告するとともに、「両国は、関係拡大において全ての障壁を解消すべきだ」と述べました。
ローハーニー大統領は、第18回非同盟諸国首脳会合への参加と演説、加えて会合に参加した各国首脳、関係者、開催国アゼルバイジャンの当局者との会談を目的にバクーを訪問していました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ
https://twitter.com/parstodayj