イラン最高指導者、「イラクとレバノンのためを思うなら、情勢不安の解消が最優先」
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、一部の地域諸国の治安を乱そうとする敵の陰謀に触れ、「イラクとレバノンのためを考える人々は、情勢不安の解消が最優先であることを知るべきだ。また両国の国民も、自らの要求があくまで法的な構造の枠組みで実現することを肝に銘じておくべきだ」と語りました。
イラン全軍の総指揮官も兼任するハーメネイー師は30日水曜、イラン軍士官学校で開催された式典で演説し、「危険な怨恨や悪行の因子はすでに究明されている。これらの問題の舞台裏には、地域の反動的な国から資金を提供された西側諸国の情報網や米国が潜んでいる」と述べました。
また、「国にとって最大の打撃は治安が混乱することだ」と指摘し、「敵はイランにこうした目論見を抱いていた。だが、国民は賢明にも適切な折に舞台に登場し、武装軍も用意を整えていた。そのため、そうした陰謀は退けられた」と強調しました。
さらに、最近100年間におけるインド亜大陸や東西アジア、北・中央アフリカにおける英、米、仏軍の犯罪の一端に触れ、「覇権主義国の軍の主な責務は侵略、略奪、他国に打撃を与えることだ。しかし、イラン武装軍の哲学や論理においては防衛がしっかりと存在している。だからこそ侵略は何の位置づけも持たない」と語りました。
そして、「シオニスト政権イスラエルが、33日間戦争や22日間戦争、7日間戦争でパレスチナ人の若者やレバノン・ヒズボッラーの若者に敗北を重ねたことは、神の約束が実現した具体的な例だ」と指摘し、「巨額をつぎ込みながらも覇権主義国が西アジアで敗北し、彼ら自身も敗北を認めていることは、神の約束実現のもう1つの例である」と述べました。
ハーメネイー師はまた、「パレスチナ・ガザ地区で行われている祖国帰還の権利を訴える大行進は、いつの日かパレスチナ人の祖国帰還につながるだろう」と強調しました。
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