イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設で、新世代型遠心分離機が稼動を開始
イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設において4日月曜、同国原子力庁のサーレヒー長官の立会いのもと、新世代型の高性能遠心分離機IR6が稼動を開始しました。
サーレヒー長官は、これらの30機の遠心分離機の披露・稼動開始式典において、「これらの遠心分離機は、第1世代型の遠心分離機の10倍ものウラン濃縮を実施できる」と述べています。
また、「イランのウラン濃縮能力は、8660SWUに達している」とし、「核合意内の責務縮小の3段階目に入る前のイランのウラン生産量は、1日あたりおよそ450グラムだったが、現在では1日当たり5000グラム以上に達している」としました。
さらに、「イランではこれまで長年にわたり、ウラン濃縮の大部分はIR1型の第1世代型遠心分離機により行われてきた」とし、「今日行われたこの作業は、4年後に実施される予定だったが、西側諸国がイランにとっての問題を引き起こしたことから、イランの幹部体制責任者はこれを予定より早めて実行に移した」と語っています。
サーレヒー長官はまた、「イランの核科学者は、自らの進歩の道を歩み続ける」と述べました。
アメリカは昨年5月8日、2015年に6カ国側の一員としてイランとの間に締結した核合意から、一方的に離脱しました。
この行動に対し、イランはその後1年間は戦略的な待機期間として忠実に責務を履行しましたが、核合意上期待される内容が実現されなかったことから、これまで3段階に渡ってこの合意に定められた責務を縮小し、ウランの濃縮濃度の3.67%以上への引き上げ、濃縮ウランの備蓄量の増量、研究開発分野での自らの責務の全面停止に踏み切りました。
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