視点;イラン最高指導者から見たイスラエルの抹消
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が15日金曜、体制責任者やイスラム団結会議に出席したゲストらと会談し、「今日におけるイスラム世界の最大の問題は、1つの国民を住居や祖国から追いやっているパレスチナ問題である」と語りました。
イランが、抑圧されたパレスチナ国民を支持する上で断固たる立場や政策を取っていることは、イスラムの真髄に端を発しています。イスラムは圧制や覇権主義を強く否定しています。覇権主義者が示すイランへの歴然たる敵対は、単に一イスラム教国に対しての敵対ではなく、すべてのイスラム諸国やイスラムを対象としているのです。
パフラヴィー王朝時代に活動していた、シオニスト政権イスラエルの駐テヘラン大使館が閉鎖され、テヘランの中心にパレスチナ大使館が開設されたこと、イスラムの断食月・ラマザーン月の最終金曜が「世界ゴッツ(エルサレム)の日」に制定されたこと、地域・国際舞台におけるパレスチナ人への物心両面と政治分野での支持、そしてイランの体制責任者らがシオニスト政権の抹消を強調していること、これらは、抑圧者を支え、彼らを圧制や暴虐から救うというイランの政策の根幹を形成しています。
パレスチナ国民は、過去70年間に渡って常にシオニストによる暴虐や圧制に虐げられてきました。イランは、この問題の唯一の解決策はパレスチナ土地の真の所有者が直接、積極的な役割を果たすことであり、それは民主的かつ法的に適っていると表明しています。
しかし、こうした中で敵は、イスラエルの抹消の意味合いを変化させることで、これを“ユダヤ教徒の消滅”と解釈し、「イランはユダヤ教徒との間に問題を抱えている」と国際世論に吹聴しようとしています。しかし、その吹聴とは裏腹にイランのユダヤ教徒は長年にわたりイランで完全に平穏かつ安全な環境で暮らしています。
ハーメネイー師の解釈によれば、「イスラエルの抹消とは、“シオニストによる強制的な政権の抹消”を意味し、イスラム教徒やキリスト教徒、ユダヤ教徒を含むパレスチナ人が自らの望む政府を選び、ネタニヤフ現イスラエル首相のような暴漢や外的勢力を追放し、自らの国を統治管理すべきである。だからこそ、この出来事は必ず実現するだろう」としています。
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