イランメディアのサイトが米制裁により機能停止
イランのファールス通信が運営する「farsnews.com」のサイトが、24日金曜午後、アメリカ財務省の命令により機能停止しました。
ファールス通信によりますと、このサイトに国際サービスを提供している機関から同通信社に送られた電子メールの中で、 この突然の機能停止の理由として、「OFAC米財務省外国資産管理局により決定された指示、および経済制裁対象のSDNリストにファールス通信社が入っていたため」と明記されていました。
ファールス通信ではその数時間前から、イラン国内や世界の様々な場所において、閲覧者 が同サイトにアクセスできないという問題が起こっていました。
現在、代替として「farsnews.ir」のIPアドレスが使用され、情報を発信しています。
ファールス通信は、2003年に設立されたイラン初の独立系通信社です。
米国はこれまでイランメディアに対して、衛星放送網でのイラン番組の打ち切り、IRIB通信国際放送の一部ソーシャルネットワークアカウントの凍結など、様々な敵対措置を取ってきました。
米政府は昨年1月13日にも、イランのプレスTV特派員で米国生まれのマルズィエ・ハーシェミー氏を、正当な理由もなく米セントルイス空港で拘束し、ワシントンDCにあるFBI米連邦警察拘禁施設に移送しました。
ハーシェミー氏は拘束から11日後、起訴されることなく釈放されました。
米財務省は過去にも度々、理由を設けてはイランの個人や企業を制裁対象にしています。
米国は2018年5月8日にイラン核合意から違法かつ一方的に離脱した後、イランに対して圧力を加えるためにあらゆる方面での戦いに踏み出しました。
この米トランプ大統領の措置は、米国内外で大きな非難を浴びています。
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