イランが、FATFの枠外で世界の国際金融体制と交流取引
(last modified Thu, 27 Feb 2020 09:29:59 GMT )
2月 27, 2020 18:29 Asia/Tokyo
  • ヘンマティ総裁
    ヘンマティ総裁

イラン中央銀行のヘンマティ総裁が、「イランは、FATFの枠組み外で、かなりの度合いで制裁の影響なしに世界の金融・経済体制との交流を確立できている」と語りました。

IRIB通信によりますと、ヘンマティ総裁は26日水曜夜、インスタグラム上で、敵がFATFの決定によってイラン経済への打撃や市場の不安定化を狙うため起こしている心理戦に対する、イラン中央銀行の対処に触れ、「当銀行は、経済のそのほかの部門とともに、イランの通商上のニーズ確保の円滑化に向けた努力を、今後も継続するだろう」と述べています。

資金洗浄対策を担う国際組織の金融活動作業部会・FATFは今月21日、イランを同組織のブラックリストに加えました。

イランのザリーフ外相はこれに先立ち、「3つのテロ支援政権、すなわちアメリカ、サウジアラビア、シオニスト政権イスラエルは、FATFのブラックリストにイランを追加しようとしている」と述べています。

FATFは1989年に創設され、資金洗浄・マネーロンダリングへの対処を自らの任務と称しています。

2001年のアメリカ同時多発テロ以降、アメリカの圧力によりテロ資金確保と称する業務がFATFの業務課題となっています。

アメリカは2001年以降、アメリカの政策に従わない国に対する制裁をより効果的に実施するための絶好な手段として、FATFを捉えています。

 

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