ドキュメンタリー・イラン
北西部・東アーザルバーイジャーン州タブリーズ市庁舎博物館(日本語のナレーション付)
今回は、博物館であふれる街、東アーザルバーイジャーン州タブリーズにある市庁舎博物館をご案内してまいりましょう。
市庁舎博物館は、タブリーズにある様々な博物館のひとつです。この博物館が入っているタブリーズ市庁舎は、まさに街の中央、サーアト広場の中心にあります。この建物は、タブリーズ市内の美しく堅固な見る価値のある建物のひとつであり、1935年から1939年にかけて、ドイツ人技師の監督によって建てられました。
タブリーズ市庁舎は、全体の高さがおよそ30メートルになります。天辺にある四面の時計塔は、調和のとれた鐘の音で15分毎に時の流れをタブリーズの人々に知らせています。
市庁舎の外面は、石造りになっています。上から眺めた形は、翼を広げた鷲のように見えます。この建物の地下階が、博物館となっています。800平方メートルの面積を持つこの博物館は、世界の市庁舎博物館の中でも中国に次ぐ広さを誇っています。
市庁舎博物館の中に入ると、最初に目に入るのは絨毯ホールです。ここには、市庁舎が完成した1941年以前に織られた、12枚の貴重な絨毯が展示されています。
市庁舎博物館の見所のひとつは、写真機展示室です。ここでは、昔のカメラの歴史と進化を見ることができます。
市庁舎博物館に収蔵される古い作品や資料には、政府関係者や外国人から寄贈された写本や美術品、陶磁器、タブリーズについて書かれた旅行記、さらにタブリーズ市役所や一部の市民の協力により集められた、市で最初の設備や物事に関係する資料などがあり、一般に展示されています。中でも興味深いものに、往時のタブリーズ、立憲革命の指導者たち、最初に開通した道路、街路に設置された石油ガス灯などを写した写真が挙げられます。
この博物館を訪れると、一歩館内を歩きひとつ展示品を見るごとに、タブリーズ市とイランで最初の市役所であるこの場所についてのイメージを伴った歴史が通り過ぎていきます。
タブリーズへの旅で郷土料理を探したいなら、落ち着いて設備の整ったこの街のレストランで、クーフテイェ・タブリーズィー(卵などが入った大型ミートボール)を食べてみましょう。またゴラービーエと呼ばれる菓子は、この地域でしか見られないお土産です。この大きな街の五つ星ホテルでの心地よい滞在は、タブリーズの旅と市庁舎博物館への訪問の楽しみを倍にしてくれることでしょう。
この博物館は、様々な第一を持つ街・タブリーズで、観光客の訪れをこの地方で話される美しいアーゼリー語で歓迎します。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj