世界におけるイランの位置づけ(22)
世界におけるクルミ生産量の順位
May 03, 2020 15:17 Asia/Tokyo
皆さまは、イランがクルミの生産量において世界で第3位であることをご存知でしょうか?
イランは農業生産品の3分の1の品目において、世界で10位以内の生産量を誇っています。今回は、それらの世界生産量で高位を占める品目として、クルミの生産についてご説明します。
クルミは、その種子の固い殻から栄養価の高い「仁(じん)」と呼ばれる中身を取り出し食用にします。クルミは人間の脳の働きを良くするオメガ3脂肪酸を豊富に含むことから、「脳の食べ物」とも呼ばれています。クルミの実は丸い形をしており、二重構造になっています。表面の緑色をした仮果と呼ばれる部分は、次第にしなびて剥がれ落ちますが、内側の核果と呼ばれる部分は、木に似てとても固いです。食用部分には脂質が多く含まれ、原産地は西アジアやヒマラヤとされています。
クルミは世界でも最も重要で価値の高い木の実のひとつとされています。世界各国でクルミの栽培に当てられている土地は120万ヘクタールに及び、年間340万トンが生産されています。
世界でクルミの三大生産国とされているのは、中国、アメリカ、イランです。イランはクルミの栽培面積において中国に次ぎ世界第2位、生産量において中国とアメリカに続き世界第3位となっています。世界全体のクルミの生産率は人口1人あたり0.5㎏以下ですが、年間生産量23万トンを誇るイランでは、1人あたり3㎏となっています。
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