イラン外務省報道官、「世界は圧制を糾弾する米国民の叫びを聞くべき」
6月 10, 2020 16:24 Asia/Tokyo
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、アメリカで続く抗議デモに言及し、「世界のすべての国々は、圧制を糾弾する米国民の叫びに耳を傾けるべきだ」と強調しました。
ムーサヴィー報道官は9日火曜、米国で奴隷制時代から現代に至るまで社会の一部に対し圧制と差別が行なわれてきたことを指摘し、「米国の人々は何世紀もに渡って自分たちを窒息させてきた圧制に対し、今ようやく叫びをあげている」と指摘しました。
また、イランの政治方針が他国への内政不干渉であると強調した上で、「米国が最近の措置で露呈した国民に対する圧制と差別という不公正の極みは明白だ。これに対し、イランは公正を求める一独立体制として、抗議者の声に耳をふさぎ、長年米国で迫害されてきた人々の権利が蹂躙されるのを見過ごすわけにはいかない」と説明しました。
そして、「圧制を糾弾する米国民の叫びが結果に結びつき、常に他国での人権や平安を主張している政府関係者らが、自身の掲げるモットーを行動に移し、米国民を束縛せず息を吸うことを許すように望む」としました。
米ミネソタ州ミネアポリスでは先月25日、白人警官が黒人男性ジョージ・フロイドさんを窒息死させるという痛ましい事件が発生しました。
米国では先月末から、人種差別的な事件に憤った市民が各地でデモを開催し、全土に広がりました。この抗議行動は西欧諸国にも広がりを見せています。
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