イラン国連大使、「ソレイマーニー司令官暗殺は米による国家テロの典型例」
イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、同国イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官の暗殺を「アメリカによる国家テロの典型」と表現し、「このような犯罪行為は、アメリカ政府の国際的な責任を生じさせることになる」と語りました。
イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使は10日金曜、国連事務総長および同安保理議長に宛てた書簡の中で、ソレイマーニー司令官の暗殺がトランプ米大統領の直接の命令により実行されたことに言及し、「このような行動は、歴然とした犯罪行為であると同時に、国家テロの典型例である。特に国連憲章をはじめとする国際法の原則への歴然とした違反であり、アメリカの国際的な責任を生じさせることになる」と強調しました。
また、「アメリカによる挑発的な違法行為により、テロ対策を謳うアメリカの主張が空虚であることがはっきりした。実際に、アメリカはテロ組織と戦っている者たちと交戦状態にある」と指摘しました。
さらに、「一国の武装軍の一部を、国連憲章や国際法に反するいわゆる『外国のテロ組織』とみなすことは、主権の平等の原則を含む、国際法や国連憲章で認められた原則に反している。他国の領内でのものも含め、それら組織への武力行使や脅迫の理由には決してなり得ない」と強調しました。
そして、「安保理は、自らの責務を履行すべきであると同時に、世界の平和や安全保障に対するアメリカのこうした危険な軍事挑発の結果に注目すべきであり、この種の違法な犯罪行為を非難しなくてはならない」と述べました。
ソレイマーニー司令官は今年1月3日、イラク政府の正式な招待により同国を訪問中に、同国バグダッド空港付近で、ほか9名の同行者とともにアメリカ無人機に空爆され殉教しました。
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