イラン原子力庁長官、「IAEAとの共同声明で、イランの主要な懸案が考慮」
(last modified Thu, 27 Aug 2020 06:13:16 GMT )
8月 27, 2020 15:13 Asia/Tokyo
  • サーレヒー長官(左名)
    サーレヒー長官(左名)

サーレヒー・イラン原子力庁長官が、同国大統領とIAEA国際原子力機関による共同声明に触れ、この共同声明でイランの主要な懸案が考慮されていることを明らかにしました。

イランとIAEAは、2日間にわたるラファエル・グロッシIAEA事務局長のイラン訪問と、イラン当局者との協議の終了に際して、共同声明を発表しました。

サーレヒー長官は「わが国は当然のことながら、自らの責務の範囲を超えた要求を一切受け入れない」とし、「イランはIAEA側の要求を、他者による空虚で主張的な情報ではなく、同組織により収集された情報に基づき考慮する」と述べています。

また、「イランは決して、国家主権や国民の利益に反する行動をとることはない」とし、「イランは、IAEAおよびNPT核兵器不拡散条約に加盟してから現在まで、自らの責務を全て履行してきた」としました。

さらに、「IAEAは一政治機関ではない」と強調し、「IAEAは、法を根拠に技術的な内容を検討しなければならない機関である」と語っています。

イランとIAEAの声明ではまた、「イランは自発的に、IAEAが指定した2箇所の査察を許可し、これらの問題の解決に向けたIAEAの検証活動を円滑化するものとする」とされています。

そしてこの声明では、IAEAが自らが入手している情報の解析・分析に基づき、追加議定書や規約の包括的な合意の下にイラン側から申告された範囲を超えての質疑や査察は要求しないことが強調されています。

 

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