ソレイマーニー司令官のテロ暗殺とは?
故ソレイマーニー司令官暗殺事件とは、イラク政府の正式招待により同国を訪問中だった、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のガーセム・ソレイマーニー司令官(最終階級は少将)が今年1月3日に、イラク・バグダッド空港付近にて、イラクの民兵組織ハシャドアルシャビのアルムハンディス副司令官らとともに、米テロリスト軍の空爆によりテロ暗殺され、殉教した事件です。
アメリカ国防総省の発表によりますと、トランプ米大統領がこのテロ暗殺命令を出したとされていますが、アメリカのこのテロ行為は、世界の多くの国や機関、団体組織から非難されています。
国連特別報告者のアグネス・カラマード氏は報告の中で、米軍によるソレイマーニー司令官暗殺事件について、「国際法や国連憲章を犯している」と指摘しています。
ソレイマーニー司令官は、ISISをはじめとする西アジア地域のテロ組織やタクフィール派集団と戦う傑出した人物であり、この著名人の暗殺は、イラクの国家主権に対する大きな侮辱であると同時に、イラン国民に対する大きな犯罪でもあります。
イランはソレイマーニー司令官とその同行者らが殉教した5日後、 このテロ行為への最初の報復として、イラクで最大かつ最も重要な米軍基地であるアサド基地に激しいミサイル攻撃をしかけました。
この事件に際して、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、同国の革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官の殉教に弔意を表明するとともに、「3日金曜未明の事件でのソレイマーニー司令官とそのほかの関係者の暗殺に手を染めた犯罪者らには、厳しい報復が待ち受けている」とコメントしています。
また、イラン国家安全保障最高評議会はこの点に関して「適切な決定」を下し、米国は適切な時期にしかるべき場所でイランの報復的措置に直面するだろう、とし、さらにイラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官は、「ソレイマーニー司令官の殉教に対する復讐は、確実、真剣、かつ現実的である」と述べました。
あらゆるレベルでのいかなる脅威へのイランの対応を評価するには、イランが防御力と抑止力への備えがあり、必要に応じて脅威を撃退する攻撃力を持つことに留意する必要があります。
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