イラン最高指導者顧問、「アメリカの過剰な要求に対抗する方法は抵抗」
4月 26, 2016 19:18 Asia/Tokyo
イランイスラム革命最高指導者の国際担当顧問を務めるヴェラーヤティ氏が、「アメリカの過剰な要求に対抗する道は、抵抗である」と語りました。
イラン公益評議会戦略センター所長も兼任するヴェラーヤティ顧問は26日火曜、スイスの外相代理との会談後、記者団に対し、20億ドル相当のイランの資産がアメリカに押収されていることに触れ、「イランに対するアメリカの敵対行為は、1979年のイスラム革命当初からのもので、これは今なお続いている」と述べています。
また、「アメリカのこのような行動は、イラン外相との会談で制裁解除やそのほかの責務の履行を約束しておきながら、新たな形で制裁を行使しイランと他国の間の合法的な協力や自由貿易を妨害するという、アメリカの政府関係者の矛盾ぶりを示すものだ」としました。
さらに、「アメリカが仕出かしたことは間違いなく、国際的な窃盗行為であり、イランは徹底的に自らの権利の回復に努め、アメリカからこれを取り返すだろう」と語っています。
アメリカの連邦最高裁判所は先週水曜、同国の裁判所に対し、いわゆるテロ犠牲者による訴えを審理する中で、その賠償金の支払いにイランの凍結資産の利用を許可することを認めました。
この訴訟の原告らは、1983年にレバノン・ベイルートの米軍基地爆破事件で死亡したアメリカ軍兵士241名の遺族らとなっています。
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