イラン外相、「ペルシャ湾南岸諸国は、安全な地域の実現を目指すイランの提案を受諾すべき」
ザリーフ・イラン外相が、サウジアラビア中心の脅迫や圧力に対するカタールの抵抗を果敢かつ見事なものだったとして賞賛し、「今や、ペルシャ湾南岸諸国が安全な地域実現を目指すためのイランの提案を受け入れるべきときが来ている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は5日火曜、サウジアラビア、UAEアラブ首長国連邦、バーレーン、エジプトによるカタール封鎖の正式な解除が発表された、ペルシャ湾岸協力会議首脳会合の終了の数時間後、ツイッターで、これらの国の圧力や脅迫に対し果敢かつ見事な抵抗ぶりを示したとしてカタール政府に対し賛辞を述べ、ペルシャ湾南岸諸国に向かって、「イランは決して敵でもなければ脅威でもない。特に、あなた方の不注意な後方支援者が権力から滑り落ちるときにおいては、他国に濡れ衣を着せる行為はもう十分である」と述べています。
また、「今やペルシャ湾南岸諸国が、安全な地域の実現を目的としたイランの提案を受け入れるべきときが来た」としました。
サウジアラビア外相は、「わが国はUAE、バーレーン、およびエジプトという3つの同盟国とともに、対カタール外交関係の完全な正常化をめぐり意見の一致を見た」と表明しました。
サウジアラビアは今月4日にも、カタールを封鎖中のこれらの国々とカタールが、同国との陸・海・空の国境の再開に関して合意したことを明らかにしています。
サウジアラビア、バーレーン、UAE、およびエジプトは2017年6月初旬、サウジアラビアが主導するアラブ諸国の動向にカタールが同調しないという理由で、カタールと断交し、カタールに対する制裁行使のほか、同国との国境を閉鎖していました。
これらの4カ国は、カタールに対し13か条の要求を提示し、同国との国交正常化の条件として、これらのすべての要求の履行を挙げていました。
サウジアラビアとその同盟国がカタールに請求した条件のうち、最も重要なものは、イランやレバノンのシーア派組織ヒズボッラーとの関係縮小、カタール国営衛星通信アルジャジーラの完全な業務停止、カタールに建設中のトルコ軍基地の撤去などですが、カタール政府はこれを受諾しませんでした。
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