イラン政府関係者、「制裁解除なしでの米の核合意復帰は過剰な要求の強要」
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イラン外交関係戦略評議会のハッラーズィー議長
イラン外交関係戦略評議会のハッラーズィー議長が、「制裁解除なしでのアメリカの核合意復帰は、強引な要求の押し付けだ」と語りました。
核合意実施監視団のメンバーであるハッラーズィー議長は、イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師著作出版管理サイトKHAMENEI.IRとのインタビューで、「核合意は複数国の間で署名された国際合意であり、当然ながらそのすべての関係国がこれを遵守しなければならない」とし、「もしヨーロッパ諸国が、この合意をアメリカ抜きで最初の状況に戻したいのであれば、まずはこれまで履行していない責務を履行し、制裁を解除すべきだ」と述べています。
また、イランの地域的な活動やミサイル活動を含む再協議に関する、一部のアメリカ政府関係者の主張に触れ、「これは、ある種の強引な要求の押し付けである。それは、核合意が明確な確定文書であり、その枠組みは明確なもので、イランの地域およびミサイルの問題とは何の関係もないからだ」としました。
さらに、「過去40年あまりの間、イランは国益と国の独立に関しては交渉しておらず、あらゆる圧力に耐えてきた様を示してきた」と語っています。
そして、「米国とヨーロッパの国々は核合意に署名したが、その中にある彼らの約束に違反した。アメリカは、この国際合意から離脱し、1500を超えるイランの企業や個人に制裁を行使し、イランに甚大な損害を与えた」と述べています。
最後に、「イランは強力な国であり、地域での地位を維持し、多くの影響力を持つことができ、非常に高い防御力でその自国の安全と利益を守っている。この存在を無視することはできず、イランとの協力・交流が必要だ」と強調しました。
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