4月 29, 2016 17:57 Asia/Tokyo
  • イラン外相、「アメリカ裁判所の判決は国際法規に対する脅威」

イランのザリーフ外務大臣が、国連事務総長に宛てた書簡の中で、イランの資産押収に関するアメリカの裁判所の判決は国際法規に対する脅威だとしました。

イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は、国連のパン事務総長に書簡を送り、「アメリカこそ敵対政策から生じた賠償金をイランの人々に支払うべきだ」と強調しました。

この書簡の中で、「アメリカはここ数年、外国の政府に対するアメリカ国内裁判所で、訴訟を起こすための動きにより、国際体制や国際法規を問題に直面させ、危険にさらしている」と述べました。

ザリーフ外相はまた、「アメリカの行政権はイランの資産を違法な形で凍結している」とし、「アメリカの立法権はこれらの資産を押収するための下地を整えるための法を可決しており、最終的にアメリカの司法権が、資産押収に関する事実に反する根拠のない判決を出している」と述べました。

さらに、「政府の免責」の原則について触れ、「一国の政府に対する主張は、二国、多国間の合意の中で想定されている事柄に基づいて検討されるか、または適切な形で国際的な裁判によって解決されるべきだ」としました。

ザリーフ外相は続けて、「イランは、イラン中央銀行のおよそ18億ドルの資産押収など、これに関するアメリカの非合法な判決を拒否する」としました。

また、「イランはアメリカ政府にこの略奪の責任があるとみなし、法的な方法を通じて措置を講じるつもりだ」と述べました。

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