イラン・韓国両外相が電話会談、「韓国はイラン中央銀行の資産利用の下地を整えるべき」
ザリーフ・イラン外相が、韓国の各銀行の違法な措置のもとでの過去2年半のイラン・韓国関係に触れ、「韓国は可能な限り早急に、国内の銀行にあるイラン中央銀行の外貨資産利用の下地を整えるべきだ」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は24日水曜、チョン・ウィヨン韓国外相との電話会談で、「韓国が早急に、同国の複数の銀行にあるイラン中央銀行の外貨資産利用の下地を整えるよう希望する」と述べています。
また、韓国の各銀行の違法な措置に触れ、「残念ながら、わが国と韓国の関係はこれまでの2年半、特に新型コロナウイルスがもたらした状況とそれによるイラン国民の外貨資産への深刻な必要性の中で、韓国の各銀行の違法な措置の影響を受けてきた」としました。
一方、チョン・ウィヨン外相もこの電話会談で、「自分が着任してからわずか3週間もたたないうちにこのようなやり取りが行われることは、わが国が対イラン関係を極めて重要と考えていることを示している」と語っています。
そして、韓国内の銀行に留め置かれているイランの外貨資産問題の解決に全力を挙げる所存だとしました。
また、拿捕・拘束された韓国船籍の船舶にも触れ、乗組員の釈放というイランの措置に謝意を示すとともに、同船舶が一刻も早く解放され韓国に帰国するよう希望するとしています。
ザリーフ外相は、件の韓国船籍の拿捕を技術的な問題だとし、「現在この問題は司法機関により捜査・審理中である」とし、「イラン政府は、領事館への連絡や、あらゆる便宜と健康・福祉面のサポートを、拿捕した船の乗組員に提供するための努力を惜しまなかった」と述べました。
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