イラン大統領、「外交を求めるなら、明白な方法は米国の制裁解除と責務履行」
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ローハーニー大統領と英国のジョンソン首相(英国のジョンソン首相(アーカイブ写真)
イランのローハーニー大統領は、米国は核合意及び国連安保理決議の主要な違反者であるとし、この米国の動きを奨励することや罰することなく放置することはあってはならないと述べるとともに 「外交を求めるのであれば、それは制裁の解除と米国の約束の履行であり、他の選択肢がないことは明確である」と強調しました。
ローハーニー大統領は10日水曜夜、英国のジョンソン首相と電話会談し、「トランプ前米大統領の政策の結果、国際協力が損なわれた。残念なことながら、国連と安全保障理事会も、これまで適切かつ中立に行動することがなかった。今、協力してこの欠陥を修復する時が来た」と語りました。
ローハーニー大統領は、核合意に対する明確なイランの政策は、行動に対する行動であるとし、「我が国だけが、核合意を維持するための費用を負担することはできないし、またそうすべきでもない」と述べました。
また、英国からの防衛機器などの購入に関し、イランが数十年にわたり主張【or要求】している問題を指摘し、「イランに対し大きな負債を抱える諸国の多くが、イラン資産の凍結解除、あるいは負債の返済を行いつつある中で、40数年間、イランの防衛上の債務の返還過程では、実際的な進展が見られないことは非常に奇妙なことである」と述べました。
さらに、西アジア地域の動向について、「イランは常にこの地域の平和と安定を望んでいた。我々は、この地域で特定の組織、機関が平和と安定の実権を握ることは望んでおらず、米国はそのような陰謀にとらわれるべきではない」と述べました。
そして、イエメンで続く人道的大惨事にも言及し、「イランは、イエメン戦争の開始以来、この危機には軍事的解決策がないことを強調してきた。そして4項目からなる計画を提案する一方で、イエメンでの国連の取り組みを前進させるべく全力を注いできた。また、イエメン国民に対する攻撃を終わらせるためのあらゆる試みを支援している」と語りました。
一方、英国のジョンソン首相も、すべての核合意締約国による責務履行に向けた自国の措置について報告し、「我々とすべての核合意締約国はこの合意を維持したいと考えている。われわれは皆、核合意加盟国をその責務に復帰させるよう努めなければならす、特にこの点で善意を示さなければならない」としました。
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