イラン大統領、「イランと韓国の貿易が、年間180億ドルに」

イランのローハーニー大統領が、「イランと韓国の貿易関係は、経済を根源とする戦略的関係に変わるだろう」と語りました。

ローハーニー大統領は2日月曜、イランと韓国の高等使節団の合同会議と19の協力文書への署名後、テヘランで行われた韓国のパククネ大統領との共同記者会見で、「両者は経済関係のレベルを、年間、現在の3倍の、180億ドルに増加させることを決定した」と語りました。

さらに、「イランと韓国の関係は、中東と東アジアの重要な2カ国として非常に重要であり、両国はこの54年、常に建設的で肯定的な関係を有してきた」と述べました。

ローハーニー大統領は、「韓国大統領との協議では、中東地域の平和と安定の確立、イエメンの戦争終結、イエメンの安定確立に向けたイエメン人同士の協議の開始、さらにイラク政府のテロとの戦いやシリア情勢について意見交換が行われた」としました。

また、朝鮮半島や中東の安定は、両国の関係の拡大にとって非常に重要だとし、「イランは朝鮮半島の平和や安定を求めており、大量破壊兵器の製造に原則的に反対している。イランは、朝鮮半島や中東での核・大量破壊兵器のない世界を求めている」としました。

一方のパク大統領もこの記者会見で、、1962年のイランと韓国の外交関係の確立以来、韓国の大統領がイランを訪問するのはこれが初めてだとし、「イランと国際社会の関係拡大において新たな幕が切って落とされたとき、こうした歴史的に重要な訪問が行われ、双方は様々な分野での関係や協力を、大いに拡大することに関心がある」としました。

韓国大統領は、イランと韓国の関係拡大の展望を描くことについて、「イラン訪問の中で、両国の初めての共同声明が発表される。これはイランと韓国の関係拡大に向けた良好な導きと成りうる」としました。

イランと韓国は、2日月曜、両国の大統領の立会いのもと、関係拡大を目指す19の協力文書に署名しました。