イラン中部イスファハーンと南東部ケルマーンにある大モスク
4月 02, 2021 18:30 Asia/Tokyo
イラン中部イスファハーンおよび南東部ケルマーンにそれぞれある大モスクは、イスラム建築様式、また4つのテラスを持つ形式で建造されたモスクです。
イスファハーンにある大モスクは、イスラム以前の古い遺跡があった場所に建てられ、そこには今なお拝火壇の痕跡が見て取れます。
ここにはイランで初めてとなる4つのテラスを持つ形式のモスクが建てられ、それ以来、この様式はイラン式建築に取り入れられ、他の建物にも用いられました。
このモスク内の中二階の夜間礼拝スペースやドーム、テラス、説教壇には、化粧タイル張り、石工の浮き彫り、見るものをうならせるレンガ模様;細工などのオリジナル芸術の粋が数多く盛り込まれています。
一方で、ケルマーンにある大モスクも4テラス式によるモスクであり、これは14世紀にイランを治めていたアラブ系王朝・モザッファル朝の開祖ムハンマド・ムザッファルの治世に建設されました。なお、このモスクの正面の入口に掲げられた碑文によりますと、このモスクの建設年はイスラム暦750年、即ち西暦1330年ごろとされています。
左右対称性の原則により、モスクの建物には夏用と冬用の大きなテラスが向かい合っています。またこの建物の最大の見所は、説教壇および東側の入口上部に施されたモザイクです。このモスクでは、様々な種類のモザイクタイルが用いられ、7色のタイルで様々な色彩を作りだしています。
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