視点
米に対するイラン革命防衛隊の平手打ちー米のイラン石油強奪失敗
イラン・イスラム革命防衛隊海軍の戦士らが再び、国益保護における自らの真剣さや力強さを示し、地域において米テロリスト軍に新たな敗北をもたらしました。
アメリカ当局がこの数日、イランに対する脅迫的な発言を繰り返す中、イスラム革命防衛隊海軍の勇士たちはオマーン海において的確で強力な措置をとり、タンカーからイランの石油を強奪しようとした米艦船の作戦を未遂に追い込んでいます。
米軍は、イランの輸出用原油を積載していたタンカー1隻をオマーン海にて乗っ取り、その石油を別のタンカーに移して、所在不明の場所に誘導しようとしました。しかし同時に、革命防衛隊海軍はタンカーの甲板上への空挺作戦を実施し、これを制止してイラン領海へと誘導しました。これを受けて、米テロリスト軍は複数の軍用ヘリや軍艦を使用して、問題のタンカーを追跡しようとしましたが、革命防衛隊の断固たる介入により、これは未遂に終わりました。
今回の革命防衛隊の海上作戦は、同隊を含むイラン武装軍が自国の領土保全や独立、国民の安全を守るためにはいかなる手段も辞さないことを改めて証明した形となっています。これ以前にも、革命防衛隊は昨年1月8日、同ゴッズ部隊の故ソレイマーニー司令官およびその同行者らのテロ暗殺というアメリカの犯罪への報復として、イラク西部にあるアサド米空軍基地に向けて13発のミサイルを発射しました。このミサイル攻撃は、その種類において他に類を見ないもので、特にアメリカを筆頭とする敵に対し、イラン武装軍の抑止力や攻撃能力の一部をまざまざと見せ付けるものでした。
これで実際に、イランがミサイルや防空、陸、海などさまざまな分野において、質量ともに相当な進歩を遂げており、無人機の分野でも世界の上位国の仲間入りを果たしたことを示すものです。
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、国家防衛力の増強の必要性について、「モラルや良心、人間性など微塵も持たず、覇権主義的で横暴な超大国や、他国への侵略や罪のない人々を殺めることさえも厭わないような者たちが支配する世界では、防衛・戦闘産業の発展は至極当然のことである。それは、こうした超大国がイランの能力を感じないうちは安全は保障されないからである」と強調しました。
この点において、イラン領海の警護と安全保障に重要な役割を果たしているイスラム革命防衛隊海軍は、最新鋭の電子戦システムの活用により、ペルシャ湾とその湾口に当たるホルモズ海峡の地理の完全な把握と制御に成功しました。
アメリカGFP研究所は、1979年のイスラム革命後にイランが達成した成果の一部として、「国産の各種最新鋭無人機の製造」、「国産のヘリコプターや戦車、各種戦艦の製造」、「各種のミサイル(巡航および弾道)の製造」、「軽量兵器の製造」、「世界の7大ミサイル製造国への仲間入り」、「世界の2大バブルパルス魚雷製造国への仲間入り」などをあげています。
こうした中、米国は、イランおよび同国の軍隊を弱体化させる目的で、あらゆる種類の制裁を行使しており、いわゆるテロ組織リストに革命防衛隊も加えています。しかし、革命防衛隊海軍は、オマーン海でのイランの輸出用石油の強奪を狙った米国の工作を阻止したことで、革命防衛隊があらゆる脅威に備える準備ができており、あらゆる敵対行為に断固たる報復を与える防衛・攻撃力が万全に準備され、また迅速であることを再度示したのです。
この点で、革命防衛隊のサラーミー総司令官は、近い将来、同隊海軍がより深海において敵を追跡する能力を獲得するであろうことを強調しています。
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