IAEA、「イランがフォルド核施設で最新鋭の遠心分離機使用を開始」
(last modified Thu, 02 Dec 2021 07:27:15 GMT )
12月 02, 2021 16:27 Asia/Tokyo
  • IAEA国際原子力機関
    IAEA国際原子力機関

IAEA国際原子力機関が、「イランは、フォルド核施設で20%濃度のウラン濃縮を目的に、IR6型の最新鋭の遠心分離機カスケードの使用を開始した」と主張しています。

ファールス通信によりますと、IAEAは報告の中で、「イランはかねてからテヘラン南方ゴムにあるフォルド核施設にて、20%濃度でのウラン濃縮を目的に6つのカスケードに連なるIR-1型の遠心分離機1044基を使用しており、それとは別のカスケードとして、未使用の第1世代型遠心分離機94基を設置している」と主張しました。

イランは、アメリカの核合意離脱から2年過ぎた後、ヨーロッパ諸国によるこの合意内責務の不履行を確認してから、IAEAの監視のもとで自らの責務履行の段階的な縮小措置に踏み切っています。

2020年5月には、イランは声明を発表して、核合意内の責務履行縮小の最終段階の実施を発表し、これに基づき濃縮設備の規模や濃度、および備蓄量、研究開発などの分野で一切制限なく活動すること、以後は自国の核計画が自らの技術的ニーズに基づいて行われること、またその上でIAEAとの協力も通常通り継続される旨を表明しています。

さらに2021年2月23日にも、イランは国会の議決の実施にともない、セーフガード措置外の監視受け入れや、追加議定書の自発的な実施を停止しました。

イランは常に、制裁が全廃され核合意の相手側がこの合意の責務を履行した場合には、これまでに縮小してきた責務履行は本来の完全実施に戻すことが可能だと説明しています。

 

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